2022年8月30日公開の記事(関連記事参照)で第一報をお伝えした、トヨタ クラウン第5のボディ、クーペ&コンバーチブル。
その後目立った動きは見られなかったが、水面下では検討が始まっているとの情報を入手した。その実現可能性を追った!
※本稿は2022年12月のものです
文・予想CG/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年1月26日号
■米国市場での存在感アップに不可欠 国内市場にも投入
「前向きに検討しているようですよ」と答えたのは、トヨタの新車開発の情報を知り得る某社の幹部。
2022年夏にベストカースクープ班が情報を入手した、新型クラウンクーペ&コンバーチブルのその後の動きについて質問した時のことだ。
改革を敢行した新型クラウンは、クロスオーバーを皮切りにエステート、スポーツ(SUV)、セダンと次々にバリエーションを増やしていくことを発表済み。
当初の予定よりも遅れているようだが、これら第2、第3、第4のクラウンは2024年以降に登場することになっている。
それだけでも充分に画期的だが、「クラウン改革」はこれで終わらない。第5のボディとしてクーペ&コンバーチブルの開発計画があるらしいという情報をキャッチしたのだ。
それがこれまでの流れで、冒頭の関係者への質問に繋がっているわけだが、「前向きに検討中」というのはインパクトがある。
少なくとも、トヨタ社内に一定以上のクーペ&コンバーチブル推進派が存在するということなのだ。
ただし……、と冒頭の関係者は話を続ける。
「海外で販売することもあって、ブランド力を向上させるためにも新型クラウンにクーペやコンバーチブルを設定することに反対する理由はありません。しかし、問題は生産ラインなど実務的なこと。作る意欲はあっても、どこで生産するのかということです」
言われてみればそのとおり。しかし、逆に言えば、そこがクリアになれば実現可能性は高まるということでもある。
クラウンは元町工場と堤工場(ともに愛知県豊田市)で生産されている。
もちろん、クラウン以外にも多くのモデルを生産しており、半導体をはじめとする部品供給が滞っている現在はともかく、通常であればフル生産が続く主力工場だ。
限られた生産ラインをどう効率よく動かすかなど、生産工場の詳細を知ることは難しいが、
「作ると決めたら対応は速いです。工場の生産効率もどんどんレベルアップしていますし、新たな車種を加えるのは決して困難なことではないはずです」と関係者は言う。
しかし、海外では無名の存在の「クラウン」をEセグメントの上級モデルとして認識させるにはクーペ&コンバーチブルは有効だ。
ぜひとも実現に期待したい…!!!
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