ただでさえ軽量で走りのいいロードスターを、さらに軽量化して1t切りを果たした「990S」が2023年秋の改良でカタログ落ちすることがわかった。すごく売れてたのになんで!! そして気になる2Lの幌モデルはどうなるの?
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部、MAZDA
■キレッキレのワインディングマイスターが消える
2023年5月28日に開催されたロードスターミーティング。全国からロードスターオーナーやファンが集うイベントだが、ここでロードスターの齋藤茂樹主査の口から驚きの発言が飛び出した。
なんと売れに売れていた軽量バージョンの990Sが2023年秋の商品改良でカタログ落ちするという。ここ数年のロードスターの人気再燃は間違いなく990Sの効果も大きいのだが、まさかまさかの生産終了だ。
専用のRAYSホイール、サスペンション、そして快適装備を省いた軽量化などで車重1tを切る990kgを達成。もう乗ると自分が俊足のランナーになった雰囲気で軽やかにヒラヒラと走ることができるのが嬉しいモデル。
そんな990Sだが、やはり今後の電動化や衝突安全の面でも生産終了というのが実情のようだ。ただ2023年秋の生産終了とはいっても、受注数が生産予定台数を上回れば早々にも受注を締め切る可能性がある。
990Sがほしい人はすぐにディーラーに行くべし!!
■2Lの幌モデルは早くても2025年か
ベストカーWeb編集部が独自の取材を進めたところ、日本中のロードスターオーナーがご所望の2L幌モデルは、少なくとも2023年秋に発表される2024年モデルでの発表はないとみられる。
同イベントでも齋藤主査が「開発は進めているがすぐにというものではない」と語っており、存在自体は否定をしなかった。
現行のNDロードスターは発売開始から2025年で10年を迎える。先代のNCロードスターも2005年から2015年のモデルライフであり、電動化対応なども考えれば2025年は大きなリミットになるかもしれない。
2L幌モデルについては、有終の美を飾るべくNDロードスターのファイナルモデルになるというのが濃厚だ。
マツダが常にファンと向き合って作り上げてきたロードスターの歴史。990Sの生産終了は現行型、そして次期型ロードスターのモデルライフを左右する大きな転換点になりそうだ。
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コメント
コメントの使い方990Sは確かに魅力的ですが、オープンカーなのにシートヒーターの設定が無いのが唯一残念でした。
以前コペンを所有していた時は冬に屋根を開けてヒーターとシートヒーターをガンガン効かせて走るのが爽快だったので。
990Sはオープンカー好きより、純粋に走りを楽しみたい人向けと考えれば致し方ないですね。
それまでのNDが途上版だと感じる程に、990sはロードスター本来の姿でした。間違いなく断トツに推しのグレード。
それが安全基準対応で消えてしまうというのは本当に残念。コストを掛けて残すという選択をして欲しかった。他グレードと入替でもよかったと思います。
それくらい残念です。