2025年の登場が予想されている3代目次期GR86に「4ドアモデルがある」との新情報が入ってきた。まだ確定的な内容ではないが、大いにあり得る話。その実現可能性を探る!
※本稿は2024年2月のものです
文/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2024年3月10日号
■次期型GR86/BRZに驚愕の新情報!
世界的にも稀有な存在であるコンパクトFRスポーツのGR86/BRZ。現行型の2代目は2021年10月に発売され、登場からまだ2年半も経っていないが、早くも次期モデルの情報が入ってきている。
過去のベストカースクープでも取り上げてきた情報だが、今一度整理しておくと、以下の内容となる。
・GRヤリス、GRカローラの直3、1.6Lターボエンジンをハイブリッド化して搭載。
・FRレイアウトの2ドア4シータークーペを継続。
・従来とは異なり、開発はトヨタ主導。プラットフォームはレクサスISのフロアを改良し、ショートホイールベース化して採用する。
・スバルBRZも同時に登場する。
・現在、2025年の生産開始を目指して開発中。
最初に報じたのが2022年10月。その後はG16E-GTS型3気筒ターボエンジンの進化などはあったが新たな情報もなく、粛々と開発が進んでいるものと思われていた。
しかし、ここにきて、我々が予想もしていなかった新しい情報が入ってきた。次期GR86に「4ドアモデルがある」というのだ!
まだ確定的ではなく、「計画している」もしくは「視野に入れている」というレベルのようだが、実は、複数の情報筋から出ている話で、信憑性は低くない。実際、4ドアを用意するメリットはかなりあるとも思えるのだ。
2ドアクーペ専用よりもユーザー層が広がるのは確実だし、ひとつの車種でクーペとセダンを用意するのもめずらしいことではない。特にベンツ、BMW、アウディの欧州プレミアムブランドでは今も定石である。
何よりも、2ドアクーペでは購入対象にならなかった人たちも、4ドアもあるというなら話は変わるはず。「登場するなら候補になる」というユーザー予備軍もたくさんいることだろう。
実は初代86の時、2013〜2014年頃にも4ドアを開発しているという噂はあったのだ。コンパクトなサイズのFRスポーツセダンは2005年に販売を終了したアルテッツァ以来とあって、期待は膨らんだが実現しなかった。
アルテッツァは2代目以降レクサスISとなって今なお健在だが、価格帯が上がって高級車の枠に入ってしまった。頑張れば手が届く価格のFRスポーツセダンは、2005年以降存在していないのである。
世界最大のフルラインナップメーカーで、近年はスポーツカーも充実しているトヨタなのに、手頃な価格のスポーツセダンだけは空白。GR86がその空白を埋めるための格好の素材であるのは確かなのだ。
コメント
コメントの使い方プリウスみたい。