■4ドアは安定方向の走りを目指す?
GR86セダンがもし実現するとしたら、どんなクルマになるのか?
2ドアクーペのボディサイズは現行型よりも少し大きくなるという情報で、全長4400×全幅1800×全高1300mm前後、ホイールベースも25mmほど長い2600mm前後と予想されている。
セダンとなれば、リアシートの居住性アップのためにホイールベースは2670mm前後まで伸ばされることになりそうだ。また、トランクスペース拡大のためにリアのオーバーハングも伸ばされ、全長は4500mm前後になると予想される。
ホイールベース、リアオーバーハングの延長は操縦性に影響しそうだが、それでもサイズ自体はコンパクト。2ドアはキビキビ走るクルマ、4ドアはそれに安定性を加味したクルマという棲み分けも可能となる。
パワーユニットなどは2ドアクーペから変わることはなさそうだ。直3、1.6Lターボのハイブリッドで、システム出力は350psクラス。
果たしてどんなハイブリッドシステムを使うかが注目だが、北米の大型ピックアップトラック、タンドラに搭載している「i-Force MAX」が有力だ。
エンジンとトランスミッションの間に小型のモーターを置き、走行状況に応じてクラッチでエンジンとモーターをコントロールするハイブリッド。モーターだけの走行も可能だが駆動のメインはエンジンで、GR86のようなスポーツカーに向いたシステムだ。トランスミッションの自由度も高く、MTもATも設定できる。
■4ドアで生まれる新たな可能性
さて、4ドアはセダンだけとも限らない。もうひとつ、シューティングブレークも考えられるのだ。
初代86は2016年にシューティングブレークの試作車を完成させている。オーストラリアトヨタの企画で作られたもので、スタイリッシュで新たな86の方向性として日本でも大いに話題になった。残念ながら市販化には至らなかったが、86とシューティングブレークの相性のよさは充分に感じさせた。
シューティングブレークは狩猟用の2ドアで始まったものだが(初代86の試作車も2ドアだった)、今では4ドアのシューティングブレークも数多く、クーペとワゴンのクロスオーバー的なデザインを指す意味に変わってきている。スポーツクーペの派生車にぴったりのカテゴリーなのだ。
セダンかシューティングブレークか? 次期GR86の4ドアがどんなデザインになるのか不明だが、4ドアを設定することで新たな可能性が生まれることは間違いない。
トヨタは今、次期GR86に4ドアを用意するかどうかを検討している。2025年にまず2ドアクーペが登場し、その1〜2年後に4ドアが追加されるというのがあり得るシナリオ。ぜひ、実現してほしい。
●次期GR86スポーツセダン予想スペック
・全長×全幅×全高:4500×1800×1430mm
・ホイールベース:2670mm
・車両重量:1380kg
・パワーユニット:直3、1.6Lターボ+モーター
・エンジン最高出力/最大トルク:304ps/40.8kgm
・システム出力:350ps
・駆動方式:FR
・WLTCモード燃費:15.0km/L
・予想登場時期:2026〜2027年
コメント
コメントの使い方プリウスみたい。
マークXに比べて気筒数が半分になり値段も150万プラスになるんだろうな
ボクサーじゃなくなるのは残念ですが、ワゴンも選べるようになるなら興味深いです。
時代に迎合せずセダン設定したがるトヨタと、シューティングブレークのBRZとで差別化もできます。
ただパッケージングとしては、後席の頭上空間確保がしやすく、運動性に直結するクーペからのWB延長を最小限にできるワゴンのみ追加で行く方がいいでしょうね。
4ドアやシューティングブレイクなど多面展開は「クラウン」の様なリブランディングレベルですよね。2+2レイアウトが狭いと感じるファミリー層は4ドア、SBが視野に入ると容易に想像できました。トヨタは車売るのが上手いですねぇ。
ただ、水平対向+FRレイアウトは現行車までで終わりそうですね。
このレイアウトに新車で乗るには今しかないと思うと、購入を真剣に考えてしまいます。
ぶっちゃけ資産価値出ない?
ボクサーじゃなくなるの残念でしたが、BRZワゴン出るなら話は別です。
なぜか時代に合わないセダン出したがるトヨタと住み分けで、BRZは実用的FRワゴン。とても魅力的です。
とはいえパッケージング考えると後席確保しつつ運動性下げないよう、頭上空間に有利なワゴン一本でセダン無しの方がいいでしょうね。