2023年の秋に速報でお伝えした「ランクルミニ」の情報。その時はエクステリアデザインのみ判明という形で、ほかの情報は不明なままだった。しかしこのほど、エンジンやプラットフォームなどの詳細を入手。どうなる!? いつ出る!?
※本稿は2024年2月のものです
文、予想CG/ベストカー編集部、写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』2024年3月26日号
■続報入手!! ランクルミニの新情報
ノドから手が出るほど欲しかったスクープ情報を入手した! 数あるベストカースクープのなかでも人気、注目度で1、2位を争うランクルミニの新情報だ。
2023年秋、ベストカーがどこよりも早く情報をキャッチし、皆さんにお伝えしたニューモデル。300、250、70に続く第4のランクルとして、意外と早く2024年中に登場するという内容だった。
実は、その時点でデザインはほぼ判明していた。20系、40系といった初期のランクルを彷彿させるボクシーなデザインで、サイズはカローラクロスくらい。扱いやすく、また、ランクルのなかで最も安い価格帯になることも確実とあって、大いに期待が膨らんだのだ。
ただ、その時点ではわからないことも多くあった。BEV(電気自動車)ではなくエンジン車という情報だったが、搭載エンジンなどの詳細は不明。また、プラットフォームに関する情報もなく、そのあたりは推測するしかないというのが正直なところだったのだ。
■まずは肝心の「車名」はどうなる?
つまり、ランクルミニの存在とデザインは明らかだったが、細かなところまでは掴みきれていない。それがこれまでの状況だったのだが、今回入手した情報で、それらがすべて判明。ランクルミニの実像に一気に迫ることができたのである。
はやる気持ちを抑えつつ、その全貌に迫る前にまず車名の話をしておこう。ランクルミニというのはクルマのキャラクターをわかりやすく示す仮称で、実際には別の車名で登場する。
トヨタは2023年秋に「ランドクルーザーFUN(ファン)」と「ランドクルーザーFJ」を商標登録しており、このどちらかになる可能性が高い。
有力なのは「FJ」で、5代目80系までのランクルの型式名として使われていた記号。2006年に北米で登場し、2010年から2018年まで日本で販売されていた「FJクルーザー」もそこからきている車名だった。
車名に関してだけは100%確定ではないが、ここでは「ランドクルーザーFJ」として話を進めていく。
■ラダーフレームの本格SUVで登場
まずは気になるプラットフォーム。ランクルを名乗る限り、タフなラダーフレームは必須である。モノコックボディで何か困るのかと聞かれると、それはないはずだがイメージも重要。ラダーフレームではないランクルにファンは納得しない。それが自動車ビジネスの面白いところなのだ。
で、どうかというと、めでたくラダーフレームで決定した。2023年秋のジャパンモビリティショーで初公開したIMV0(ゼロ)のシャシーがベースになるという情報だ。
IMV0はアジア戦略車で、タイでは「ハイラックスチャンプ」の車名で2023年11月に正式デビュー。フレームの上にさまざまな架装が施せ、トラック、バン、あるいはキャンピングカーなどにもできる仕様となっている。
武骨といえば武骨かもしれないが、タフであることは間違いない。ランクルにふさわしい本格派で、これなら「なんちゃってランクル」などと揶揄されることはない。さすがにトヨタはツボを押さえている。
次にエンジン。こちらは2TR-FE型直4、2.7Lガソリンエンジンが搭載される。ランクルシリーズではおなじみのエンジンで、ランクルプラドにも積まれていたし、その後継車で2024年3月下旬に発売予定のランクル250にも採用されるパワーユニットだ。
ランクルFJでは、このハイブリッドも検討されたというが、見送られたという情報。その理由は定かではないが、もしかしたら、登場から1年ほど遅れて新設定される可能性もある。
コメント
コメントの使い方