ダイハツ、トヨタの販社とも大歓迎!!
トヨタにOEM供給する姉妹車は同一のボディパネルと基本コンポーネントを共用する。ネーミングはかつて存在した「ラッシュ」が有力である。
外観はエンブレム以外はダイハツブランド車と同じになる。ダイハツが開発、生産し、トヨタの扱い店に供給し発売する。当初はトヨタ店、トヨペット店の併売とするが、2020年5月から系列店の一本化に伴い全店扱いに拡大する。

月販計画はトヨタブランドが5000台、ダイハツブランドは1000台、合わせて6000台規模となる見込み。トヨタブランドだけでもSUV車のトップブランドに浮上する可能性が強い。
かつてダイハツはオフロード系4WDでは「ラガー」や「ロッキー」などをラインアップし、2016年までは「ビーゴ」も販売していた。コンパクトSUVの開発ノウハウは保持しているので、方針が決まれば復活させるのは難しいことではない。
販売の主体は引き続きトヨタに委ねられることになるが、ダイハツも増販に意欲的に取り組むことになる。それでは販社の声を聞いてみよう。
【証言1(首都圏ダイハツ店営業マン)】
最近、この分野ではスズキに差をつけられているので、新世代モデルでの復帰には大いに期待しています。
本格的な販売は2020年に入ってからになりそうです。今秋の第46回東京モーターショーには市販モデルを参考出品することになると思います。
以前ダイハツで販売していたオフロード4WD系モデルはマーケットが小さく生産中止に追い込まれましたが、今度はクロスオーバー系SUVを中心にマーケットが大幅な拡大傾向にあるので成功する確率が高いと思っています。
この種のモデルはオプションパーツの装着率も高く、台あたりの収益も幅が大きくなるので、商売上も優位になるので期待しています。

【証言2(首都圏トヨペット店営業マン)】
新型コンパクトSUVが今秋に発売される、という情報は年初にメーカーから通達を受けていました。トヨペット店は2016年まで『ラッシュ』の専売店だったので、これが復活するのは楽しみです。
以前のラッシュはオフロード4WD色が強かったのですが、今度の新型車はFFも設定し、クロスオーバータイプになると言われています。こちらのほうがより幅広い層に売れるので販売台数は大幅に増えるのは間違いないでしょう。
3年前までは細々ながら売っていたのでトヨタ系列店の中では最もシェアが大きくなると予想しています。
価格は登録車の中で最も安く買い求めやすいので若い層や女性に好まれるはずです。
これまでSUVはハリアーだけの専売でしたが、これに新型ラッシュが加わり、2020年5月にはRAV4、ランドクルーザー、ランドクルーザープラドも売れるようになるのでさらに商売がしやすくなる。

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ダイハツがトヨタの完全子会社となってダイハツが開発・製造を受け持つOEM車の強化が重要課題のひとつに挙げられていたが、その第1弾が新型コンパクトSUVとなる。
ダイハツ、トヨタの両販社の証言からも新型コンパクトSUVへの期待感の高さが伝わってくる。ダイハツにとってはスズキの牙城を切り崩すこと、トヨタにとっては更なるシェアの拡大など、新型コンパクトSUVの担う役割は大きい。
第46回東京モーターショーでダイハツブースの目玉のひとつとなるのは間違いない。

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