1月3日、ダカール2023の第3ステージはアルウラ~ハイル間で447kmのSS(競技区間)を実施。
悪天候のためハイルへのSSは後半部分がキャンセルになったが、日野チームスガワラはこのSSも快走した。
文/トラックマガジン「フルロード」(日野チームスガワラSNSより)、写真/日野チームスガワラ・ASO
変化に富んだコースも後半は悪天候でキャンセルに
サウジアラビア北部の山間地を舞台にしたこのSSは、アルウラのビバークからリエゾン(移動区間)で61km移動した渓谷からスタート。序盤は砂地のオフロードだが、石の多い土の路面が相互に現れ、台地や山間のワインディング、岩の台地とさまざまに変化する。
砂丘越えはないもののナビゲーションの難易度は高く、北部のハイル周辺らしい内容だった。
ところがこの日現地では強い雨が降ったため走行はむずかしい状況となり、参加者は335km地点のCP(チェックポイント)2、もしくは377km地点のCP3に到達した時点で走行を終了し、一般道に出てハイルのビバークに向かうこととなった。
1本のパンク以外はほぼノートラブル
日野チームスガワラの日野600シリーズ(菅原照仁/望月裕司/染宮弘和組)は、序盤で1本パンクをしたものの、それ以外はほぼノートラブルでこのSSを快走。
CP2で競技を終えたあと、約200kmの移動区間で無事ハイルに到着した。なお、中止に伴い複数の競技距離が存在する状況となったため、競技結果は現在調整が行なわれている。
チームメンバーのコメント
菅原照仁
引き続き快調に走ってきたので残念ですが、この雨量では中止は仕方ない。エアコンが壊れたり、引き続きパーキングブレーキの具合が悪かったりと細かいトラブルはありますが、全体に順調です。
染宮弘和
ナビゲーターとして今日はエアコンが不調で窓の曇りが酷く、視界が悪いのが困りました。また、ワダチが水没していて見えない場所ではカップ(方位)を見て走行するなど、工夫もして走ってきました。
望月裕司
トラックのフレームほどの高さの河渡りも何度かしました。フレーム上のハイブリッドやキャパシタのユニットも確実に跳ね上げる水を被っているので心配ですが、走行中は何もありませんでした。