【手に入れるラストチャンス!?】リトラクタブルヘッドライト車を中古で買う

トヨタMR2(SW20)

販売期間:1989~1999年

1989年にデビューした最初期モデルは操安性に問題があり危険ということですぐにマイチェンして改良。その後はエンジン、足回りとも正常進化していった

 続いて、紹介するのはトヨタMR2。こちらも初代のAW11そして1989年に登場した3代目のSW20ともにリトラクタブルヘッドライトを採用した2シーターミッドシップスポーツカーだ。

 2代目MR2は2L直列4気筒ターボもしくは2L直列4気筒自然吸気をミッドシップに搭載し、切れ味の鋭いコーナリングが特徴だった。

MR2といえば初代からTバールーフの人気が高くオープンエアを満喫できる。しかし中古車となるとボディ剛性の面で不安は残る

 2代目MR2の中古車の流通台数は約69台で、直近の3カ月では60~70台の間で安定している。

 平均価格は3カ月前が約110万円だったが、今月は約123万円まで値上がりしている。約35万~約395万円で、予算100万円以下では自然吸気エンジン車が多くを占めている。

日産180SX

販売期間:1989~1998年

1991年にマイチェンしてフロントマスクがツライチになり迫力が増した。1996年までこのタイプの180SXが販売されていた

 現在でもドリフトのイベントなどで現役バリバリに活躍している日産180SXもリトラクタブルヘッドライト採用車だ。1989年~1998年まで販売されたシルビアの兄弟車でこちらは3ドアハッチバックのスタイリングを採用していた。

 現在日産180SXの中古車の流通台数は約81台。3カ月前に時点では約110台流通していたのだが、右肩下がりでどんどんと減少し今月は約81台となっている。この減少傾向は現在も進行中だ。

 流通台数の減少に反比例して、中古車の平均価格は上昇中。3カ月前の時点では約135万円だったが、現在は約142万円まで値上がりしている。

1996年のマイチェンにより若干エクステリアが変更された。最も変わったのがリアコンビで、丸4灯タイプのデザインが採用された

 兄弟車のシルビアと異なり180SXはターボエンジンが主力で自然吸気エンジンは1996年に設定されたタイプSとGに搭載された。

 ほとんどの年式のグレードが値上がり傾向となっているが、台数は少ないもののHICAS付きのクルマはドリフト向きでないようで、横這いから値落ちとなっている。

 価格帯は約55万~約315万円で、他のモデルとは異なりチューニングされたクルマが高額車を占めている。

マツダユーノスロードスター(NA)

販売期間:1989~1997年

NA型ロードスターは一時期10万円そこそこで購入できるモデルが多くあったが、現在は高値安定。限定車、特別仕様車含めタマ数はたっぷり

 そして最後に紹介するのが、先日生誕30周年イベントが三次のテストコースで行われた初代ロードスターだ。ロードスターもNA型と呼ばれる初代モデルだけがリトラクタブルヘッドライトを採用していた。

 販売開始から30年が経過したモデルながら、中古車の流通台数は今回紹介したモデルの中で最も多い約195台。それだけ数多く売れたということも言えるが、人気の高いモデルだからこそ中古車相場が成立しているのである。

 中古車の流通台数は直近3カ月では約170~約200台の間で推移しており、現在は約194台と多め。

リトラクタブルヘッドライトを上げるとかわいい丸目が登場。初代ロードスターは今では珍しいシールドビームを採用していた

 平均価格は3カ月前が約83万円で、今月は約84万円とほぼ横這い。平均走行距離も約10.8万kmから約11万kmと微増に留まっている。

 中古車の価格帯は約19万~約324万円と非常に幅広く、200万円以上では走行距離の少ないフルノーマル車がまだ手に入るというのが特徴だ。

★     ★     ★

 今回紹介したクルマのほかにも70系スープラや初代NSX、三菱GTOそして言わずと知れたAE86型スプリンタートレノにも採用されていた。

 流通台数が少なくなると見つけにくくなるので、昭和生まれの50代にとって憧れたリトラクタブルヘッドライト車を購入するラストチャンスかもしれない。

A70スープラはトヨタ2000GTの再来ということで3000GTというキャッチコピーでデビュー。当然リトラクタブルヘッドライトを採用して人気だった

【画像ギャラリー】マニアックなリトラクタブルヘッドライトの国産車

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

マツダ6、実は水面下で開発が続いていた!? 注目新車情報、グッズが当たるアンケートも展開「ベストカー4月26日号」

終売が報じられたマツダ6はこのまま終わるのか? 否!! 次期型は和製BMW3シリーズといえるような魅力度を増して帰ってくる!? 注目情報マシマシなベストカー4月26日号、発売中!