2018年6月にフルモデルチェンジを行い、現行型となる15代目モデルが登場したトヨタクラウン。
販売開始から約1年4カ月が経過した。2019年1月~6月の新車販売台数は2万1853台で23位となり、モデル末期であるトヨタハリアーや、ヴェルファイアを抑えている。
さらに消費税増税前の2019年9月の登録台数では3806台を記録し、国産車のラグジュアリーセダンの中でひとり勝ちという状況だ。
そこで今回は、国産ラグジュアリーセダンでひとり勝ちしているクラウンの中古車事情を紹介しよう。
文:萩原文博/写真:トヨタ
現行型クラウンの中古車市場はいかに?
現行型クラウンはトヨタのクルマ構造改革である「TNGA」に基づいて開発され、高い走行性能や静粛性を実現するためにシャシーなどを一新。
挑戦的なデザイン、向上した走行性能、最新鋭のコネクティッド機能と話題の豊富な現行型クラウンだが、販売開始から約1年半が経過し、中古車の流通台数は右肩上がりで増加中。現在は約340台の中古車が早くも流通している。
流通台数がまだ200台程度だった3カ月前は平均価格も約510万円と高値をキープしていたが、その後の流通台数の増加により、現在は約488万円まで値落ちが進んでいる。
流通台数から見えるクラウンの人気度
グレード分布を見てみると、最も多いのが2.5ハイブリッド RSアドバンスの約60台で、続くのが2LターボRSの約46台。
そして2.5ハイブリッドS Cパッケージ、2.5ハイブリッドRS、3.5ハイブリッドRSとなっている。流通台数から現行型クラウンの人気の傾向が見えてくる。
パワートレインはやはり燃費性能とパワーのバランスが優れた2.5Lハイブリッド。そしてグレードはスポーティなRSの人気が高くなっている。
最も流通台数の多い2.5ハイブリッド RSアドバンスの平均価格の推移は3カ月前が約575万円、今月が558万円と17万円の値落ちを記録した。
また、2LターボRSも3カ月前が約444万円、今月が約438万円と6万円の値落ちだ。2.5ハイブリッドS Cパッケージにいたっては、3カ月間得が約457万円から今月は約462万円とやや値上がりといった状況だ。
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