キャスト&ウェイク 目立たないけどダイハツの実力派軽自動車を中古で買う

キャストは値落ちが小さい

 キャスト全体の中古車相場の状況を見てみると、3カ月前の流通台数が約1620台、今月は約1770台と増加している。

 中古車の平均走行距離はこの3カ月の間ほぼ4000kmで推移し、注目の平均価格は3カ月前が約119.5万円、今月は約120万円とほぼ横這いだ。

 平均価格の推移のスパンを1年に拡大してみると、2018年12月が約123.8万円だったので、約1年で2.8万円しか値落ちしていないということになる。いくら値動きが鈍い軽自動車でもこの値落ち幅はかなり小さい。

キャストとライバル関係にあるハスラーのほうが知名度、人気とも高いが、中古車となるとタマ数が多いこと、モデル末期であるなどの要因が絡み値下がり傾向にある

 ちなみにスズキハスラーは約1年で6万円の値落ちをしていることからもわかってもらえるだろう。キャストの中古車が最も多い年式が2017年~2019年式で内外装の変更と同時に運転支援システムがスマートアシストIIIになったモデルだ。

スポーツはタマ数が少なく高値傾向

 この年式のキャストで流通台数が多いグレードを見てみると約220台と最も多いのがアクティバXリミテッドSAIIIで、価格帯は約103万~約155万円で走行距離の少ないクルマが並んでいる。

 続いて多いのが約156台のスタイルGリミテッドSAIIIで、価格帯は約105万~約147万円でこちらも走行距離の少ない中古車が多い。

3タイプがラインナップされるキャストのなかでスポーツが最もタマ数が少ない。新車時の車両価格、中古相場とも最も高くなっている

 そしてスポーツは最も多いFF車のSAIIIでも約31台と少なく、価格帯は約131.2万~約171.4万円とやや高めの相場となっている。

 流通台数は圧倒的にアクティバが多いが、アクティバとスタイルの相場はそれほど変わらないというのが特徴だ。

キャストは3タイプともエクステリアだけでなくインテリアも色遣い、素材などで差別化されている。写真はボディ同色パネルがあしらわれるアクティバの室内

ウェイク

■デビュー:2014年11月
■新車価格(2019年11月現在・税込み):137万5000~187万5500円

2013年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカーの『DECA DECA(デカデカ)』を市販化したのがウェイクで2014年11月にデビュー

 続いては、軽ハイトワゴンの中でも最大級の「ウルトラスペース」と呼ばれる室内空間を実現したウェイクだ。

 ウェイクは2014年に登場し、全高1835mmという軽スーパーハイトワゴンの中でも随一の高さが特徴。2016年の一部改良で運転支援システムはスマートアシストIIとなり、2017年11月には最新モデルと同じスマートアシストIIIへとアップデートされている。

全長、全幅は軽自動車規格によりほかの軽自動車と同じ全長3395×全幅1475mmながら、全高はタントよりも80mm高い1835mmを実現している

キャスト以上に値落ちが少ないウェイク

 現在、約1100台の中古車が流通しているウェイクだが、平均価格の推移は3カ月前が約140万円で、今月は約139万円と1万円の値落ちだ。これを1年スパンで見てみると、2018年12月は約145万円だったので、1年で6万円しか値落ちしていない。

 ウェイクと同じ2014年に登場した日産デイズルークスは2018年10月の平均価格が約121万円、現在は約110万円と11万円値落ちしている。この値落ちの鈍さからもウェイクが隠れた人気車と言えるのだ。

ウェイクの1835mmの全高を生かした室内スペースは圧巻。乗れば解放感満点だし、ラゲッジなどの使い勝手も軽自動車とは思えないレベル

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