ステップワゴンの中古車市場をみる
現在、現行型ステップワゴンの中古車の流通台数は約1470台。3カ月前の時点が約800台だったので、急速に増加している。
ステップワゴンより1年早い2014年に登場したトヨタヴォクシーが約3500台なので、ステップワゴンの流通台数は半分以下に留まっている。
現行型ステップワゴンの中古車の平均走行距離は3カ月前が約2.2万kmだったのだが、今月は約2.5万kmまで延びている。
この走行距離の増加に呼応するように平均価格は3カ月前の約245万円から今月は約238万円まで値落ちが進んでいる。
いっぽう現行型ヴォクシーもこの3カ月の間に流通台数は900台近く増えて、平均価格も約227万円から約232万円へと上昇した。
このヴォクシーの値上がりの原因は未使用中古車が出回ったことで、中でも特別仕様である2.0ZS煌IIの未使用中古車が約400台も一気に中古車市場に放出されたのだ。
これを除くとほぼ横這いからやや値落ちと考えられる。
ステップワゴンのグレード分布を見てみると、標準車は少なく圧倒的にスパーダが多い。
その中でも最も多いグレードが1.5スパーダホンダセンシングで約285台、続いて1.5スパーダクールスピリット ホンダセンシングの約240台。
そして1.5スパーダの約153台と販売期間の長い1.5Lターボ車が上位を占めている。
しかし、第5位にハイブリッドスパーダG EXホンダセンシングがランクインして、約14.2%までハイブリッド車の割合が高くなっているのだ。
ステップワゴン中古を購入するなら?
運転支援システムを装備した最も流通台数の多い1.5スパーダホンダセンシングの価格帯は約155万~約308万円で、ターボ車ならば200万円以下でもアダプティブクルーズコントロールをはじめとした運転支援システム装着車が手に入る。
いっぽうのハイブリッド車の最多グレードであるハイブリッドスパーダG EXホンダセンシングは約250万~約400万円とだいぶ割安感は出ているが、ガソリン車と比べるとまだ高めだ。
ライバルのヴォクシーで最も多いのは特別仕様車の2.0ZS煌IIだったので、カタログモデルで流通台数が最も多い2.0ZSの中古車の価格帯は約120万~約350万円。
そしてハイブリッド車で最も多いハイブリッドVの価格帯は約118万~約312万円とガソリン車とハイブリッド車の相場が変わらない。
これはヴォクシーがハイブリッド車の標準モデルよりガソリン車のエアログレードの方が人気でハイブリッドの標準車に割安感があるということを示しているのだ。
まとめ
人気、流通台数、中古車相場の割安感はヴォクシーに軍配が上がるが、ステップワゴンは高速道路での追従走行が可能なアダプティブクルーズコントロールをはじめとした8つの運転支援システムを搭載し、ヴォクシーを上回る機能性を誇る。
これから始まる生活のパートナーとして選ぶのならば、安全装備が充実したステップワゴンを積極的に選びたい。
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