いまや希少な後輪駆動MT(マニュアルトランスミッション)車。中古スポーツカーも、MT車は軒並み高騰を続けてきたわけだが、ここへきて「買い」のクルマも現れている。その1台がZ34型フェアレディZ。現行モデルの販売正常化を受けて、Z34の中古も買いやすくなってきたのだ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:日産
【画像ギャラリー】今見ても十分カッコええ!! Z34型の雄姿をじっくり!(11枚)画像ギャラリー前期のベースグレードなら160万円から!
現存するスポーツカーの急減を受けて、近年は中古FR車の驚くような高値が続いてきた。フェアレディZもその一つ。現行モデルのRZ34型が入手困難という事態が中古車市場にも波及し、先代モデルであるZ34型の中古車も、200万円以下の6速MTモデルがほぼ見つからないという状況だったのだ。
ところが今春からRZ34の需要が落ち着きを見せ始め、いまはディーラーへ出向けば普通に買える状況に。7月14日時点のRZ34の工場出荷時期を日産公式サイトで確認すると「3~4カ月程度」と出ている。
こんな状況が中古車相場にも影響を与えたのか、Z34の6MTモデルに値ごろ感が出てきた。たとえば走行10万km以下の6MTモデルを検索すると、前期型ベースグレードなら160万円程度から見つかる。フル装備のバージョンSTでも、200万円+α程度からというイメージだ。
高嶺の花の「フェアレディZ NISMO」はどうか。こいつだけは依然強気相場で、安い個体でも360万円程度。走行距離の少ないモデルは400万円程度からというのが実情だ。
世界初のシンクロレブコントロールを搭載!
Z34型マニュアルモデルが積む6速MTは、愛知機械製のFS6R31型。基本はZ33型のキャリーオーバーだが、後に他メーカーも追従したシンクロレブコントロール機能(変速時の回転合わせを自動で行うもの)を世界で初めて採用するなど魅力が多い。先代に比べてフリクションの低減や軽量化も施されており、マニュアルトランスミッションの一つの到達点ともいえる逸品だ。
フェアレディZはまごうことなきスポーツカーだけに、中古車は個体ごとのコンディション差が無視できない。購入前の実車チェックは欠かせないが、それでもモデル全体の相場が下がっていれば、「当たり」をより安価に手に入れる確率が高まる。
狙い目は前述したバージョンSTの6MT、それがだめでもバージョンS(レイズ19インチホイールが標準)を200万円前後で手に入れたいところだ。
今後のZ34の中古車相場だが、グローバルモデルだけに、スカイラインGT-Rのような異常な高騰はないと予想する。人気or不人気に流されず、MT車を息長く楽しみたいという人は検討すべき1台ではなかろうか。













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コメントの使い方大排気かつ旧いので、13年ルールでの重税がキツい車種