■流通台数の65%が未使用中古車! 程度良好な車両多し!!
現在、2017年に登場した現行型スペーシアの中古車の流通台数は約3840台。3カ月前の2019年12月の時点では約2600台だったので、右肩上がりで流通台数は伸びている。
流通している中古車の平均走行距離は約1000km以下をキープしており、平均価格も3カ月前の約151万円からほぼ横這いとなっている。スペーシアの価格は横這いだが、王者N-BOXはどうなっているのかと思い調べてみた。
現行型N-BOXの中古車の流通台数は3カ月前が約3090台で、現在は約3900台と流通台数は増えているものの、スペーシアほど急激ではない。中古車の平均走行距離は3カ月前から現在まで約2500kmをキープし、それに連動するかのように平均価格は約158万円付近をほぼ横這いで推移している。
年度末の3月は新車だけでなく、中古車も1年のうち最も売れる大需要期。したがって流通台数が増えても、中古車の価格を下げなくても売れるという状況であることが、スペーシアとN-BOXの平均価格の推移から推測することができる。
さらに、スペーシアの中古車を詳しく見てみる。年式を2019年~2020年式、走行距離500km以下という条件で検索すると、約2500台がヒットする。これはいわゆる未使用中古車と呼ばれるもので、流通している現行型スペーシアの中古車のうち約65%が未使用中古車となっているのだ。
一方、N-BOXも同じ条件で検索すると、こちらも約2650台がヒット。実に約67.2%が未使用中古車となっているのだ。やはり、大需要期に向けて未使用中古車が大量に市場に流入しており、流通台数が増加しても平均価格はキープしているという状態だったのだ。
■スペーシアギアは意外に値落ち大! お得感ありでオススメ
それでは、スタンダード、カスタム、ギアという3つの個性をもつスペーシア。それぞれの中古車の価格帯を見てみたいと思う。
まずスタンダードモデルは、唯一エントリーグレードの「G」が上級グレードの「X」を中古車の流通台数が上回っている。最多グレード「ハイブリッドG」の平均価格は約120万円付近を横這いで推移し、価格帯は約76万~約166万円だ。
スペーシアカスタムでは、自然吸気エンジンを搭載した上級グレードの「XS」が約570台と最多で、平均価格は直近3カ月の間、約160万円をキープ。価格帯は約130万~約215万円となっている。
そして、スペーシアギアは自然吸気エンジンを搭載した「XZ」が約470台と多く、平均価格は3カ月前の約156万円から現在は約154万円まで値落ちしている。中古車の流通台数が2月から急速に増えているのが特徴だ。価格帯は約119万~約189万円となっている。
現行型スペーシアの中古車を100万円以下で購入するとなると、標準モデルしか狙えない。しかし、3タイプあるモデルのなかで、最もバリュー感が高いのは2018年に追加されたスペーシアギアだ。ほかの2モデルは2017年から販売しているに対して、ギアはまだ1年しか販売していないのに関わらず、値落ち幅が大きいから。
まだ走行距離が少ない中古車が多いが、現行型スペーシアの中古車を狙うのならばギアがオススメだ。
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