販売ランキング上位の常連 ルーミー/タンクは中古車市場で買い時か?

■狙い目は本家「トール」だが タンク/ルーミーも値落ち傾向で買い時

 まずは「ルーミー」。現在、ルーミーの中古車は約1540台流通している。3カ月前は約1150台だったが、右肩上がりで増加中だ。中古車の平均走行距離は3カ月前が約1.5万kmで、今月もほぼ同じ水準をキープしているが、平均価格は3カ月前の約155万円から現在は約149万円へと3カ月で約6万円の値落ち。この価格帯としては大きめの値落ち幅を記録した。

 続いては「タンク」。タンクの中古車の流通台数は約1450台とルーミーに肉薄している。こちらも3カ月前の時点は約1100台で、その後右肩上がりで増えている。流通台数の増加に合わせて、中古車の平均走行距離も3カ月前の約1.4万kmから約1.6万kmまで延びている。

 この結果、平均価格も約149万円から約146万円とこの3カ月で約3万円の値落ちとなっている。値落ち幅は異なるが、両モデルとも値落ち傾向となっているので、買い時を迎えているのは確実だ。

 OEM車のルーミー/タンクをチェックしたので、続いては本家の「トール」を見てみる。トールの中古車の流通台数は約1185台。こちらも3カ月前の約930台から緩やかな増加傾向となっている。中古車の平均走行距離は3カ月前が約5000kmで、現在は7000kmまで延びており、その動きにリンクして平均価格も3カ月前の約157万円から今月は約152万円まで5万円の値落ちを記録。平均走行距離がルーミー/タンクに比べて、少ないにもかかわらず、平均価格はほぼ同じ水準というのは注目のポイントだ。

 そして、最後はスバル「ジャスティ」。なんと現行型ジャスティの中古車の流通台数はわずか28台。年待つまでは50台を超えていたが、減少の一途を辿っている。中古車の平均走行距離も3カ月前が約1.4万kmだったが、今月は約1kmまで減少。そして平均価格は3カ月前の約138万円から現在は約140万円とやや値上がり傾向と荒れ気味の相場だ。

 トヨタ「ルーミー/タンク」、ダイハツ「トール」、スバル「ジャスティ」、販売しているメーカーは異なるものの、同じ性能のクルマなのにも関わらず中古車相場は異なっている。

 特に注目はトールで、中古車相場はルーミーやタンクと変わらないものの、中古車の平均走行距離はほぼ半分。これは価格のわりに走行距離の少ない中古車が多いということを示しているのだ。

 なぜ、こういった現象が起きるのかというと中古車は人気という要素が価格に影響を及ぼすからだ。同じ性能、機能でもダイハツ「トール」よりトヨタ「ルーミー/タンク」のほうが認知されていて、人気が高いということで、走行距離が多くても価格が高くなるのである。

 裏を返せば、安くて良い中古車が欲しい場合は、トールを狙ったほうがよいといえる。これは現在人気のライズ、ロッキーにもいえる関係性だ。さらに一般的にはベース車のほうが人気で、OEM供給車のほうが人気薄となるので、軽自動車はOEM供給車を狙ったほうが割安にイイクルマを手に入れられるということになる。

【画像ギャラリー】人気のタンク/ルーミー、そしてよく見ないとわかりにく!!? 兄弟車を一挙比較

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