GT-Rは中古市場で高止まりか? 登場13年でも平均700万円超!??

■スポーツカーだからこそ整備状況は大切! 狙い目は2011年式以降

 販売開始から13年が経過したロングセラーモデルのGT-R。中古車の流通台数は約260台と価格帯を考えると豊富といえるレベルだ。3カ月前の時点では約200台だったが、2020年2月あたりから増え始めて現在は約260台まで増えた。

 そして年式ごとの流通台数を見てみると、2008年式の83台が最も多く、続いては2015年式の27台、そして、最新モデルと同じスタイリングとなった2017年式が24台で続いている。流通している中古車の平均走行距離は3カ月前の時点では約2万kmだったが、一時約2.3万kmまで延びたものの現在は約2.1万kmまで減少している。

GT-R(2015年モデル)。バンパーデザインに変更が加えれているが、初期型に近いエクステリアデザインを採用
GT-R(2017年モデル)はバンパーデザインを一新。従来の空力性能は維持しつつ、さらなるハイパフォーマンス化に必要な冷却性能の向上を図った

 注目の平均価格は3カ月前が約812万円だったが、2020年1月末まで値落ちが続き約750万円まで下がった。その後はほぼ横這いとなっており、現在は約745万円となっている。現在GT-Rの中古車の価格帯は約384万~約2160万円と非常に幅広いのが特徴だ。以前は400万円台の中古車が市場に流通すると、すぐに売れてしまっていた。しかし現在は400万円を切った中古車も存在している。

 ただし、400万円以下の中古車修復歴ありや走行距離不明という中古車が中心。やはり高い走行性能を誇るスポーツカーなので、ワケあり車は気になるところ。細かい部分のチェックを挙げるときりがないが、GT-Rだけでなく、こういったスポーツカーの中古車を購入するときに重要視したいのは整備記録簿の有無だ。

 ただあるだけでは意味がないが、人間のカルテにあたる整備記録簿が残っていて、これまでどのような整備や修理などが行われていることがわかれば、そのクルマへの不安は軽減されるはず。こういったスポーツカーの中古車を購入する場合はそのクルマの履歴がわかる整備記録簿の存在を重要視したい。

 年式でモデル初期の2008年式が最も多いが、初期型ではトランスミッションなどのトラブルも多く発生した。GT-Rの中古車で狙うのならば、2010年のマイナーチェンジ後のモデルを狙いたい。価格は約620万円からと高くなってしまうが、初期の不具合が改良されており、購入後も満足度が高くなるはずだ。どうしても失敗したくない! という人には日産の認定中古車をオススメしたい。

こちらの写真をクリックすると「GT-R(2010年マイチェン以降)」の中古車情報が見られます!

 流通台数は約20台と全流通台数の10%に満たないが、価格帯は600万~2160万円で、高年式車になるほど専業店との価格差が縮まるのが特徴だ。特に関西地方で力を注いでいる販売店があり、2012年式のピュアエディションが約685万円となっている。やはりバリューを感じられるのはデビュー当時の新車価格に近い800万円以下だと考えられる。装備の充実したプレミアムエディションが最も多いが、ブラックエディションなどコンディション重視で選ぶのが最善策だ。

 また、GT-Rは特別仕様車が設定されており、これらの中古車もわずかながら流通している。2019年に登場した50台限定のアンバサダー就任記念モデルは1台しかないが約1350万円、45周年記念モデルは2台ともディーラー車で約800万~約880万円。100台限定のスペシャルエディションは走行距離9000kmで約800万円となっている。

 また、ハイパフォーマンスモデルのGT-R NISMOは25台流通していて、価格帯は約940万~約2200万円と高値をキープしている。今後価格帯は二極化が進み、年式の古いモデルや走行距離の伸びたモデルの流入によって平均価格は下がっていくと思われるが、NISMOは高値安定が続きそうだ。

【画像ギャラリー】登場から13年! GT-Rのデザインの変遷と最新モデルの詳細を紹介!

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