現行BMW3シリーズは中古車の買い得感が激高!! 1年落ちで数百万円安!?

 日本ではBMWの人気は相変わらずの高さだが、セダン&ワゴン受難時代においても3シリーズは堅調な販売をマークしている。

 旧型、2代前のモデルを安く手に入れるのもありだが、BMWは現行モデルに乗ってこそ魅力が味わえる、と考える人もいる。

 現行3シリーズが日本デビューを果たしたのは2019年2月。新車価格も高額でまだ最大1年半落ちながら、すでに出回っている中古車の買い得感が高いという情報もある。

 現行3シリーズの中古車にうまみはあるのか? ないのか? そのあたりについて、萩原文博氏が相場、タマ数などをもとに考察する。

文:萩原文博/写真:BMW、池之平昌信


現行BMW3シリーズはロングドライブに最適!!

ロングツーリングでのディーゼルの燃費のよさは特筆レベル。1日1000kmレベルで走るとそのよさがクローズアップされるのはさすが

 先日、取材のため4日間で約4300kmを走破するという久しぶりにぶっ飛んだロングドライブを行った。その時取材車に選んだのが、現行型BMW320dツーリング Xドライブ Mスポーツだった。

 選んだ条件は機材もたくさん積まねばならないし、高速道路中心に走行するので最新鋭の運転支援システムを搭載していること。そして何より燃費性能が高く、燃料代の安いディーゼルエンジン搭載車ということでチョイスした。

 結果、このチョイスは正解だった。トルクフルなディーゼルエンジンは高速走行ではリッター当たり約19kmという燃費性能を発揮し、低重心なステーションワゴンのフラットな乗り心地はロングドライブでも疲れにくい。

 さらにさすがロングドライブの多い欧州車らしくシートのホールド性が抜群。1日1000km走行しても「腰が痛い!」とドライバーだけでなく、同乗者もひと言も言わなかった。やはり、国産車と欧州車の疲れにくさの違いは「シートにあり!」と再確認できたのだ。

BMWは走りのよさで定評があるが、シートの出来がすばらしい。ロングドライブするとそれが如実に出る。日本車も進化しているが、まだ追いつけていない

 取材から戻り、ロングドライブを快適に送れた現行型BMW3シリーズの中古車相場はどうなっているのかと気になったので、調べ始めたら驚きの事実が判明した!

 これはぜひ伝えなければと思い、セダンが導入されてまだ1年が経過したばかりの現行型BMW3シリーズの最新の中古車事情を紹介したい。

最新の運転支援装置でハンズフリーも可能

 G20型と呼ばれる現行型BMW3シリーズセダンは、2019年1月に日本市場に導入され、3月より販売開始した。

 BMWのアイコンであるキドニーグリルは1つのフレームに縁取られて、より立体的な造形となると同時に、低重心でアグレッシブなデザインとなった。

 さらにヘッドライトは、下辺部の中央に鋭角の切り込みを入れることで印象的なフトントフェイスとなっている。

大型のキドニーグリルはメッキパーツで買もまれて存在感を狩猟。ヘッドランプは下端に切れ込みを入れるなどシャープなフロントマスクとなっている

 また、サイドウィンドウ後端部のホフマイスターキンクとして知られるピラー形状は、Cピラーに一体化されたデザインとなり、快適な乗降性を維持しながらも、サイドウィンドウの流線型が強調されたことにより伸びやかなスタイリングとなっている。

 インテリアは、2枚の大型コントロールディスプレイを採用したBMWライブ・コクピットを標準装備し、さらにAIを活用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシストを導入。

現行3シリーズセダンは真横から見た時が特に美しい。アーチ状のルーフラインとショートデッキが見事なマッチングを見せる

 これは音声会話により車両の操作や情報へのアクセスが可能となる画期的な装備である。

 そして現行型3シリーズは多くのグレードに高性能3眼カメラを使用した最新の運転支援システムを採用。渋滞時などでハンズフリーによる自動運転が可能とした。

セダンに続きワゴンのツーリングを追加

2019年2月から日本で、2L、直4DOHCターボ+8ATの330iと2L、直列4気筒ガソリンターボエンジン+8速ATの320iを販売開始

 3シリーズセダンはまず、最高出力306psを発生する2L、直列4気筒ガソリンターボエンジン+8速ATというパワートレインを搭載した330i、日本専用にチューニングされた最高出力184psを発生する2L、直列4気筒ガソリンターボエンジン+8速ATの320iを導入。

 そして2019年5月に最高出力190psを発生する2L、直列4気筒ディーゼルターボ+8速ATを搭載する320d xDrive、2L、直列4気筒ガソリンターボエンジンとモーターを組み合わせたPHVシステムを搭載した330eを追加。

 そして最高出力387psを発生する3L、直列6気筒ガソリンターボエンジン+8速ATを搭載する最上級グレードM340i x Driveも追加された。

 駆動方式は後輪駆動のFRが中心だが、ディーゼル車と直6ターボエンジン搭載車はx Driveと呼ばれる4WDシステムを採用している。

 そして2019年9月にはステーションワゴンのBMW3シリーズツーリングを導入した。3シリーズセダン同様の走行性能や安全性に加えて、5人乗車時のラゲージ容量は500L、後席を全て倒すと最大1510Lという利便性に富んだラゲージルームが特徴。

 搭載されるパワートレインはPHVを除いた同じ仕様となっている。それでは、現行型3シリーズの最新の中古車事情を見てみよう。

伸びやかなルーフラインが美しいツーリング。搭載されるパワートレインはPHVがないほかはセダンと同じ構成となっている

BMW3シリーズセダンの中古車最新情報

ツーリングはタマ数は少ないが値落ち傾向

【BMW3シリーズツーリング新車価格】
■320i:494万~624万円
■330i:673万円
■320d xdrive:598万~674万円
■M340i xdrive:1012万円

セダンから約7カ月遅れで日本デビュー果たした3シリーズツーリング。先代モデルよりもプロポーションが美しいワゴンに仕上がっている

 まずはツーリングから。さすがに導入されたのが2019年9月ということもあり、中古車の流通台数は約43台と少なめ。しかし3カ月前の時点では約18台だったので、増加中だ。今後さらに増加する可能性は高い。

 流通している中古車の平均走行距離はこの3カ月の間、約3000km付近を横這いで推移しているのにも関わらず、平均価格は3カ月前の約554万円から約533万円へと21万円ほど値落ちしている。

ツーリングはセダンに比べて30万円程度車両価格が高くなるが、セダンにない使い勝手のよさが魅力だ

 中古車の価格帯は約468万~約800万円と広くなっているが、わずかに500万円を切る中古車も出回り始めているが、走行距離はほとんどが数千キロという高品質車ばかり。

 グレードでは圧倒的にディーゼル車の320d xDrive Mスポーツが多く、少しでも安く、早く乗りたい! という人にはオススメしたい。

BMW3シリーズツーリングの中古車最新情報

現行3シリーズセダンが350万円から購入できる!!

【BMW3シリーズセダン新車価格】
■320i:461万~599万円
■330i:617万~647万円
■320d xdrive:573万~649万円
■330e:672万円
■M340i xdrive:985万円

3シリーズは安全装備が充実すると同時に、AIを活用したBMWインテリジェント・パーソナル・アシストを導入

 続いては3シリーズセダン。2012年から2019年まで販売された先代3シリーズの中古車の流通台数が約680台に対して、2019年に導入された現行型3シリーズセダンの中古車の流通台数は約340台とわずか1年で先代モデルの半数という豊富な流通台数を誇っている。

 それでも3カ月前は約420台流通していたので、減少傾向となっているのだ。

 中古車の平均走行距離は3カ月前が約4000kmで、今月は約5000kmまで延びており、この動きに連動して、平均価格も約460万円だった3カ月前から今月は約455万円へと5万円の値落ちとなっている。

 現行型3シリーズセダンの中古車の価格帯は約352万~約828万円と新車時価格から下がっており割安感が出ている。

プラグインハイブリッドはセダンにのみラインナップされる。デビューから1年半の段階では、中古マーケットにほとんど出てきていない

 そしてグレード構成は320i Mスポーツが約132台で最も多く、価格帯は約358万~約549万円ですでに400万円以下の中古車も出回っている。

 次いで多いのが約117台の320d xDrive Mスポーツで、価格帯は約400万~約570万円と新車価格と比べると200万円も安くなっている中古車もあるのだ。

 そして3番目が最上級グレードのM340i x Driveの約24台で新車時価格1000万円近いモデルだけに中古車の価格帯も約688万~約828万円と高めだ。

 それでも走行距離が数千キロで、車検期間が短くなっているものの数百万円安いというのは注目しないわけにはいかない。

 これはちょうど展示車やデモカーなどが出回ったタイミングということも関係しているかもしれない。

 そんな好タイミングということもあるが、現行型BMW3シリーズセダンが320iならば350万円から、ディーゼルターボの320dでも400万円から購入できるというのは見逃せない情報と言えるだろう。

 もちろん、ボディカラーやグレードオプション装備など自分の好みどおりのクルマがあればという条件付きだが、新車を考えているならばまずは中古車を探してみると意外な発見ができるかもしれない。

走る楽しさ、安全性の高さ、快適性に加えてBMWブランドのプレミアム性もあって人気の現行3シリーズを中古で購入する手もありだ

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