レクサスLX:2020年8月から値上がり傾向が続いている
それでは、レクサスSUVの4モデルの中古車相場をチェックしていこう。まずは、2015年より販売開始したフラッグシップモデルのLXから。
現在LXの中古車の流通台数は約69台。3ヵ月前の2020年7月の時点では、約110台流通していたので、わずか3ヵ月で約3分の1の中古車が市場から姿を消してしまった。
流通している中古車の走行距離は約1.8万kmだった3ヵ月前から、現在は約2.2万kmまで延びているものの、平均価格は3ヵ月の約892万円から現在は約924万円へと値上がりしているのである。
平均相場の推移を1年という長いスパンで見てみると、2019年12月に最高値の約964万円を記録したが、その後は順調に寝落ちし、2020年4月に最安値となる約888万円まで寝落ちが進み、2020年7月までは横這いで推移していたが、8月から現在まで値上がり傾向が続いている。
まさに緊急事態宣言が発令されていたときが最も安く買い時だったということになる。
LXの中古車の価格帯は約778万~約1330万円となっており、グレードでは標準モデルがほとんどで、わずかに特別仕様車のブラックシークエンスが見つかる程度。そしてほとんどが8人乗りで、5人乗りはわずか10台に留まっているので、狙いは8人乗りだ。
レクサスNX:4ヵ月で24万円も値上がり
続いては、現行型レクサスSUVラインナップのなかで、2014年に登場し最もロングセラーモデルとなっているNX。
最も長く販売されていることもあり、中古車の流通台数も約550台と最も多くなっている。
しかし、3ヵ月前には約650台流通していたので、100台減少している。流通している中古車の平均走行距離は、直近3ヵ月の間、約3.4万km付近で横這いとなっているにもかかわらず、平均価格は3ヵ月前の約350万円から現在は約368万円まで値上がりしている。
NXの平均価格も1年という長いスパンでみると、1年前の時点では約380万円だったが、2020年6月に最安値の約344万円まで順調に値落ちしていたが、その後は値上がり傾向に転じて、4ヵ月で24万円も値上がりしてしまった。
NXの中古車の価格帯は約220万~約749万円と幅広くなっている。中古車のグレード構成を見てみると、最も多いのは、2L、直4ターボエンジンを搭載する200t Fスポーツの約77台。
続いて約64台の200t Iパッケージ。そして約56台で2.5Lエンジン+モーターのハイブリッドシステムを搭載した300h Lパッケージとなっている。200tと300のターボ車が約60%、300hのハイブリッド車が約40%となっている。
レクサスUX:5ヵ月で40万円の値上がり
レクサスSUVのなかで2018年登場と最も新しいモデルが、コンパクトSUVのUXだ。まだ、販売開始から2年しか経過していないこともあり、流通台数は約59台。3ヵ月前からほぼ横這いで推移している。
一方、流通している中古車の平均走行距離は、3カ月前の約9000kmから現在は約8000kmと短くなっていることにリンクし、平均価格は約450万円から約473万円へと値上がり傾向となっている。
UXも1年スパンで平均価格の推移をみてみると、1年前に最高値の約492万円を記録し、その後2020年5月に最安値の約433万円を付けるまで順調に値落ちしていた。
しかし、その後は一転して値上がり傾向となり、約473万円へと5ヵ月で40万円という値上がり幅を記録しているのだ。
UXの中古車の価格帯は約374万~約674万円とかなり幅が広い。グレード構成は2Lエンジン+モーターのハイブリッドの250h Fスポーツが約22台で約33%を占めている。続くのが同じくハイブリッド車の250h Fスポーツの約9台。
そして約8台の250h Fスポーツ4WDとなっている。このようにUXの中古車は約80%がハイブリッド車で、2Lターボ車は約20%と大きく差が付いている。UXの中古車はハイブリッド車が探しやすい。
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