■未使用中古車が多数流通! 高年式車ほど狙い目なスペーシアシリーズ
現在、現行型スペーシアシリーズの中古車の流通台数は約5380台と非常に豊富だ。直近3カ月間の現行型スペーシアシリーズのオークション価格の推移を見てみると、2020年10月の時点では約85万円で、その後11月中旬に約100万円まで上昇したものの、現在は約70万円付近を横這いで推移している。
しかし、現行型スペーシアシリーズの中古車相場を見てみると約147万円とオークション価格の2倍となっている。どうしてこんなにオークションと小売りの平均価格に差が出ているのか。
それは年式と流通台数の分布を見れば一目瞭然だった。2018年式で最も流通台数が多いのが走行距離約1~2万kmで約170台。対して2019年式では走行距離500km以下の中古車が約470台そして2020年式に至っては走行距離500km以下の中古車が約2870台と圧倒的な流通台数を誇っているのだ。
これは、いわゆる未使用中古車という商品が現行型スペーシアシリーズでは多く流通していることを表しており、こういったクルマはオークションには流れず、自動車メーカーから販売店に直接卸されるため、オークション価格と小売価格の平均価格が大きく異なっているのだ。
また、年式別の中古車の平均価格を見ると、2017年12月~2019年9月は約149.6万円。消費税率が変わった2019年10月~2020年7月までは約151.1万円。そして、一部改良を行い運転支援システムが充実した2020年8月以降が約156.3万円となっており、年式による価格差は小さくなっているのが特徴だ。
スペーシアの中古車のグレード構成を見てみると最も多いのが、多いのが「スペーシア」で約2500台。次いで多いのが「カスタム」の約1880台、そして「ギア」の約1000台となっている。
一般的には中古車の流通台数が多いほど人気グレードというケースは多いが、この現行型スペーシアは未使用中古車の割合が非常に高いのでこれは当てはまらない。やはり、ギアそしてカスタムが人気の中心と見るべきだ。
まずはカスタムで最も流通台数が多いのが、最高出力52psを発生する自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドシステムを搭載したグレードの「ハイブリッドGS」で、約746台流通している。価格帯は約107万~約198万円となっている。ボディカラーは白(パール)と黒で約500台を占めている。
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続いて、スペーシアギアの中古車で圧倒的な台数なのが、「ハイブリッドXZ」で約550台となっている。価格帯は約109万~約192万円で、ボディカラーは青や黄色が多く、逆に白や黒は少ないのが特徴だ。
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そして、標準車のスペーシアは「ハイブリッドG」が約1090台流通しており、約55万~約147万円となっている。現行モデルながら100万円以下の中古車が豊富となっているので、価格を重視する人は標準モデルのスペーシア ハイブリッドGがオススメと言える。
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人気の軽スーパーハイトワゴンの中で、このスペーシアシリーズとルークス/eKスペースはマイルドハイブリッドシステムを搭載し、スペーシアシリーズの燃費性能はWLTCモードで19.2~22.2km/Lを実現している。このマイルドハイブリッドシステム搭載車ならば、ターボエンジンを選ばなくても街乗りならば加速性能も十分満足できるまず。3月に需要期に向けて相場が上昇する前がチャンスだ。
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