インプレッサ22Bが3300万円 80スープラが1080万円! 販売店に直撃してわかった高騰中古車の真相

2007年式のシビックタイプR 無限RRが1199.9万円!

――なるほどぉ……。そういえばもう一台、2007年式ホンダ シビック タイプRの無限RRが1199.9万円というのも、なかなか強烈ですね。

フェニックス長野篠ノ井店が販売中の2007年式ホンダ シビック タイプR 無限RR。2007年9月に、無限が初めてのコンプリートカーとして限定300台で発売したうちの1台である。走行9.2万kmの修復歴なし車で、価格は1199.9万円
フェニックス長野篠ノ井店が販売中の2007年式ホンダ シビック タイプR 無限RR。2007年9月に、無限が初めてのコンプリートカーとして限定300台で発売したうちの1台である。走行9.2万kmの修復歴なし車で、価格は1199.9万円

フェニックス長野篠ノ井店のホームページはこちら!

無限RRのエンジンルーム。専用カムプロフィールや、低排圧を達成するデュアルエキゾーストシステムなどにより、NA 2Lながらノーマル比で+15psの240psを発生する
無限RRのエンジンルーム。専用カムプロフィールや、低排圧を達成するデュアルエキゾーストシステムなどにより、NA 2Lながらノーマル比で+15psの240psを発生する

3代目シビックタイプRの中古車情報はこちら!

久保田さん シビック タイプRも最近は海外で大人気となっているので、その関係で相場がかなり押し上げられちゃったんですよねぇ……。

――海外というと、やはり北米ですか?

久保田さん いや、北米よりも香港での人気が高いようです。日本のお客様からの問い合わせももちろんありますが、それ以上に香港からの引き合いが強いというのが最近の印象です。

――なるほどそうでしたか。いや本日はお忙しいところ突然問い合わせちゃってすみませんでした!

久保田さん いえいえ、どういたしまして。

 急速な「中国化」が進んでいることで物事の先行きが不透明になってしまった香港ゆえ、現地のお金持ちは「買えるうちに買っとけ!」みたいな感じで、インプレッサ22B STiバージョンやシビック タイプRの無限RRに代表されるような希少日本車を買い急いでいるのかもしれない。

ついに80スープラが1000万円オーバー!

 そして「海外で人気が高い」といえば、80スープラこと先代のトヨタ スープラである。

 これも、10年ほど前までは200万円か300万円もあれば買えていたような気もするが、2021年3月上旬現在の最高値物件は、なんと「1080万円」である。……それはいったいどんな物件なのか、販売している鳥取県の『林オート』に電話をかけてみた。

――もしもし? ベストカーwebですが、こちらの1080万円の80スープラってぶっちゃけどうなんですか?

林オートさん ……これはですね、正直すごいですよ。間違いなく「博物館級」です!

――博物館級ですか!

林オートさん はい。私も長いこと車屋をやってきて、昨年も走行1.6万kmの白いRZを「1000万円を切るぐらいの価格」でお売りしたのですが、それよりも断然イイですからね。もうね、いわゆる“新車感”が強烈なんですよ。1994年の日本からタイムスリップしてきたのか? っていうぐらいに。

――どれどれ、グーネットに掲載されてる写真を拝見しますと……すみません、グーネットの写真はハレーションが強くて、正直「もっと上手く撮ればいいのに……」と思うのですが、大変失礼ながら「そんな写真」であってもビンビンに伝わってくる“新車感”はものすごいですね! 特にこのエアコン&オーディオ付近のパネルおよびボタン類の質感と、シフトノブのレザーと金属部分の“新車感”はなんですか!

鳥取県鳥取市の林オートが販売中の1994年式トヨタ スープラ RZ。走行1.0万kmの車庫保管車で、ディーラー記録簿も多数。車両価格は1080万円
鳥取県鳥取市の林オートが販売中の1994年式トヨタ スープラ RZ。走行1.0万kmの車庫保管車で、ディーラー記録簿も多数。車両価格は1080万円

林オートのホームページはこちら!

1994年式スープラRZのインパネまわり。写真はハレーションを起こしていて今ひとつ伝わりにくいかもしれないが、たしかにこれは博物館級のコンディションかも……!
1994年式スープラRZのインパネまわり。写真はハレーションを起こしていて今ひとつ伝わりにくいかもしれないが、たしかにこれは博物館級のコンディションかも……!

80スープラの中古車情報はこちら!

林オートさん でしょ? 超低走行な個体であっても、やっぱり乗られてないクルマって、例えばエンジンルーム内に白い粉がふいてくるものなんです。昨年お売りした1.6万kmのやつもそうでした。でもこの赤いRZは、それもないんですよ。

――拭き上げたから、とかではなく?

林オートさん そうではなく「もともと粉がふいてない」という感じなんです。いやほんと、コレを見つけたときは私もびっくりしました!

こちらの写真がそのエンジンルーム。塩粉がない。なるほど!
こちらの写真がそのエンジンルーム。塩粉がない。なるほど!

次ページは : 仕入れ先は? 海外に持ってかれてしまう危機感

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

新型プレリュード仮想カタログほか、スポーツカー好き大歓喜情報満載!ベストカー12月10日号発売中!!

 ベストカーWebをご覧の皆さま、ちわっす! 愛車がどれだけ部品を交換してもグズり続けて悲しみの編集…