中古車相場から見るレクサスLCの価値は?
レクサスブランドが日本市場に根付き、支持されているということはクルマの残価率、すなわち中古車相場を見ればわかる。
レクサスの日本市場におけるライバルはメルセデス・ベンツ、BMW、アウディのドイツ御三家だ。もしレクサスの人気が低ければ、こういったライバルより中古車相場が安くなるのだが、実際にはそうなっていない。
高出力、低燃費を両立したハイブリッドをはじめ、G-Linkというテレマティックスサービスを提供し、オペレーターによるコンシェルジュサービスをいち早く展開するなど高いホスピタリティを誇るなど多くの人に支持されている。
そこで、今回はレクサスのモデルのなかでも特に人気の高いモデルをピックアップし、中古車事情をチェックしてみる。
レクサスのホームページを見ると、エントリーモデルのCTからヨットのLY650まで多彩な車種ラインアップが並んでいる。
そのなかでもレクサスが、ほかの国産車メーカーとの違いを浮き彫りにしているモデルがラグジュアリークーペのLC、そして4人乗りオープンカーのLCコンバーチブルの存在だ。
クーペやコンバーチブルというのは実用車メーカーでは必要ないが、レクサスのようなプレミアムブランドでは欠かせない存在。ドイツ御三家でもラインアップされ、非日常を演出してくれる貴重な存在なのだ。
ラグジュアリークーペのLCは2017年3月に登場。フラッグシップセダンLSにも採用されているプラットフォームをはじめ、ハイブリッドシステムなど最先端技術を導入したモデルだ。
搭載するパワートレインはLC500には5L、V8エンジン+10速ATそしてLC500hには3.5L、V6エンジンとモーターを組み合わせたマルチステージハイブリッドシステムを搭載。
トランスミッションには10速ATにより、ダイナミックな走りを演出してくれる。現在、LCの中古車の流通台数は約138台、3カ月前の2021年1月時点では約110台だったので増加傾向となっている。
中古車の平均価格の推移は3カ月前が約1025万円で今月は約1008万円と流通台数の増加に伴い、値落ち傾向となっている。中古車の価格帯は約819万〜約1720万円で高い残価率を誇っている。
最も流通台数が多いグレードはガソリン車の500 Sパッケージで、ハイブリッド車では500h Lパッケージが中心だ。
中古車ではガソリン車とハイブリッド車の価格差が縮まっており、ハイブリッド車にお得感が高い。LCは販売開始以降、2018年4月に販売した「ストラクチュラルブルー」をはじめ、ボディカラーにこだわった特別仕様車を設定している。こうしたLCの特別仕様車は流通台数が少なく、高値安定傾向が続いている。
一方、2020年6月に販売開始したLCコンバーチブルはルーフに約15秒で開閉可能なソフトトップを採用。搭載するパワートレインは5L、V8エンジン+10速ATのみとなっている。
中古車の流通台数はまだ3台と非常に少なく、平均価格も約1673万円で横這いとなっている。コンバーチブルはまだクーペのような選択肢の幅も少なく、中古車相場も高水準をキープしている。
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