なぜブランドイメージがここまで上がったのか? 中古車相場に見るレクサスの価値

残価率が非常に高いレクサスLX

国産最高峰SUVとして君臨するレクサスLX。5.7L、V8エンジンの最高出力は377ps/534Nm。価格は1135万6481円
国産最高峰SUVとして君臨するレクサスLX。5.7L、V8エンジンの最高出力は377ps/534Nm。価格は1135万6481円

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 続いて紹介するのは、国産SUVのなかで唯一1000万円を超える車両本体価格となっているレクサスのフラッグシップSUV、LXだ。

 非常に人気が高いため車両盗難数も多くなっているモデルだ。LX570は2015年9月に日本市場に導入された。全長5m超のボディに最高出力377psを発生する5.7L、V8エンジン+8速ATというパワートレインを搭載。

 4-Wheel AHC&AVSと呼ばれるサスペンションを自在に制御するシステムを搭載し、エンジンを切ると車高を下げて乗降性を向上。さらに走行状態に応じて減衰力を自動制御するAVSでは優れた乗り心地と操縦安定性を確保している。

 当初は3列シート8人乗りのみだったが、2017年8月には2列シート5人乗りを設定し、多様なニーズに応えている。

 また、2018年8月には「ブラックシークエンス」と呼ばれる特別仕様車を設定。専用のブラック塗装を施した外観に加えて、21インチのアルミホイール、ダイヤモンドステッチを施したセミアニリン本革シートなどを搭載している。

 現在LXの中古車の流通台数は約105台で、3カ月前の約90台から増加傾向だ。中古車の平均価格は流通台数の増加に伴い、3カ月前の約945万円から現在は932万円へと値落ちしている。

 中古車の価格帯は約730万〜約1390万円で、最安値の中古車は2016年式、走行距離9.3万kmながら、車両本体価格は730万円と高値をキープしている。

 これまで横這いが続いていたLXの中古車の平均価格だが、走行距離が延びたこと、年式が進んだことでようやく値落ちに転じたということだ。

 その人気の高いLXの中でも特に人気が集中しているのが特別仕様車のブラックシークエンスで、中古車の流通台数は約14台。中古車の価格帯は約990万〜約1329万円。

 この残価率の高さはドイツ御三家のフラッグシップSUVを上回っているほどだ。現在は値落ちに転じているLXだが、再び横這いもしくは値上がりに変わる可能性は高い。購入を考えているのであれば、このタイミングを逃してはいけないだろう。

プレミアムスポーツのRC F

2014年10月にIS Fの後継モデルとしてデビューしたRC F。2019年のマイチェンでヘッドライトのデザインが変更され、5L、V8エンジンは481psにパワーアップ
2014年10月にIS Fの後継モデルとしてデビューしたRC F。2019年のマイチェンでヘッドライトのデザインが変更され、5L、V8エンジンは481psにパワーアップ

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 続いては、スポーツモデルのRC F。2014年10月に販売開始したRC FはスポーツクーペのRCをベースにエンジン、足回り、空力パーツなどに専用装備や先進技術を採用したサーキット走行ができる本格的プレミアムスポーツカーだ。

 最高出力477ps、最大トルク530Nmを発生する5L、V8エンジンとMポジション選択時に最短0.1秒で変速可能な8-Speed SPDSを搭載している。

 2019年5月にマイナーチェンジを行い、軽量化や空力特性に加えて、あらゆる点に改良を加えて常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現。

 さらに、CFRP製外装部品やカーボンセラミックブレーキなどを装着し、高い運動性能を追求したパフォーマンスパッケージを設定している。

 現在、RC Fの中古車の流通台数は約61台で、3カ月前は約55台だったので微増となっている。中古車の平均価格は3カ月前の時点が約570万円、

 そして今月は約561万円と値落ち。特に最大の需要期である3月に入って大きく値落ちし、買いのタイミングをむかえた。

 中古車の価格帯は約389万〜約1259万円と幅広く、カーボンエクステリアパッケージや2018年2月に限定35台で販売された特別仕様車のF 10周年記念モデルは1000万円を超える高価格をキープしている。

次ページは : 5L、V8を積んだスポーツセダン、GS Fは?

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