■中古車のコンディションを測るには「タイヤの銘柄」を見るべし
記録簿のないクルマでも履歴をチェックするにはどうすればいいのか。それが2番目のチェックポイント。
装着されているタイヤの銘柄を確認すればいい。
よく、タイヤの残り溝を見ようというが、それは交換のタイミングを見るのがメイン。もちろん片減りなどでコンディションもわかるが、タイヤで見るべきは装着されているタイヤのブランドだ。
その理由は名の通ったブランドのタイヤを装着しているということは、前オーナーがそれだけクルマに対して、お金を費やしていたということの証明になるからだ。仕入れた中古車を販売するために展示する際、タイヤを交換することは多い。しかし一流ブランドのタイヤをわざわざ装着するようなコストの掛かることはほとんどしない。中にはスタッドレスタイヤが装着されているケースもある。
こういったクルマはもしかすると降雪地で使われていたということも考えられるので、確認が必要だ。また、名の通ったブランドのタイヤが装着されているだけではダメ。そのタイヤが4輪すべてに装着されていることを確認したい。1本だけ別のブランドのタイヤが装着されている場合なども、その理由はキチンと確認しておきたい。
■エンジンオイルの交換頻度をチェックできる「オイルフィラーキャップ」
続いては、エンジンオイルの注ぎ口であるオイルフィラーキャップを開けてみて、中がキレイかどうかを確認したい。
中がキレイであれば、走行距離が延びていてもキチンとメンテナンスされている可能性が高いからだ。もし、外したフィラーキャップの裏側を見てみて、黄土色のホイップクリームみたいなものが付いていたら、これはエンジンオイルの交換をあまりしていないという証拠言える。
オイルの色も大事だが、中古車の場合新品のオイルを入れても若干汚れが付くこともあるので、色よりも漏れがないか量を確認したい。展示されている中古車はエンジンルームをキレイにしていることがあるので、見た目だけでなく、オイルの色やフィラーキャップの裏側をチェックするとそのクルマのメンテナンス履歴が見えてくる。
■「ETC装着済」はエンジンの負担が少ない高速走行を続けてきた証
50万円以下の中古車というと走行距離10万kmオーバーという多走行車が多くなる。一般的に中古車は走行距離が短い方がコンディションは良いと思われがち。しかし10年落ちで走行距離3万kmというクルマが本当にコンディションは良いと言えるのか不安だ。それはストップ&ゴーの多い街乗りばかりで、エンジンに負荷がかかっているからだ。
そういったクルマよりは「キチンと乗られているクルマ」のほうが、コンディションも良いし、メンテナンスも行われている可能性は高い。
そういったキチンと乗られていたかどうかをチェックするポイントはETCを装着しているかどうかだ。
最近はほとんどの人がETCを装着しているが、年式の進んだクルマでETCをわざわざ装着するというのは、ロングドライブをするためという前ユーザーの使い方が表れている。低価格で走行距離が少ない中古車はETCの装着率が低い。これは街乗り中心で乗られていたという使い方の手がかりなるだろう。
したがって走行距離が延びている中古車でもETCを装着していると、クルマに負荷少ない高速走行をしていた可能性が高いのだ。低価格の中古車はETC装着済のクルマを狙いたい。
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