R34型日産スカイラインGT-R Mスペック ニュル
ここ10年というスパンで考えると、インプレッサ22B STiとほぼ同レベルで「R34型日産スカイランGT-R Mスペック ニュル」の相場も爆騰している。
日産スカイランGT-R Mスペック ニュルは、2002年2月にR34型GT-Rの生産終了を記念して発表された1000台限定モデル。エンジンやウォーターポンプ、エキゾーストマニホールドなどはすべて「N1仕様」になっており、約10年前は600万円ほどで探せたモデルだ。
2021年12月下旬現在、Mスペック ニュルの中古車はカーセンサーnetにもグーnetにも1台も掲載されていないが、事情通によれば、もしも程度良好な個体が出てきた場合のプライスは「5000万円にはなるだろう」とのこと。
2002年の新車時価格である630万円からすると約8倍になっている計算で、こんなことを言っても後の祭りというか超後出しジャンケンでしかないのだが、「あのとき買っておけばよかった……」と悔やまれて仕方がない。
ちなみにMスペック ニュルと同タイミングで発売された「VスペックIIニュル」は2021年12月末現在、1台のみがカーセンサーnetおよびグーnetに掲載されているが、価格は「ASK」だ。
……走行7.7万kmということで、売価は4000万円ぐらいだろうか? わからないが、仮に4000万円だとしたら、610万円だった新車価格の約6.5倍である。ううむ。
ホンダS2000
そして本田技研工業の創立50周年を記念して1999年4月に発売された、ホンダ車としてはS800以来29年ぶりに復活したFRレイアウトの2シーターオープンスポーツ「ホンダS2000」の中古車相場も、この1年間でさらに上がってしまった。
ご承知のとおり、S2000は前期型の場合で、リッターあたり125psというレーシングエンジン並みの出力をマークする専用の2L、直4DOHC VTEC「F20C」を搭載。そしてこのエンジンを構成する各部品にも、小型軽量化をしながらも強度を保つため、ほとんど「ワンオフ」とも言えるさまざまな新技術が投入された一台だった。
今から約1年前の2020年12月に筆者がベストカーWebに書いた記事の冒頭部分は、下記のとおりの文章で始まっている。
「ホンダ S2000の中古車相場が高騰している。走行20万kmを大きく超えている物件でも、場合によっては200万円以上となり、走行少なめの後期型であれば500万円以上、いや600万円以上となることも珍しくない」
要するに、2020年12月の相場はこうだった。
●走行20万km超=200万円以上になることも
●低走行の後期型=500万円台から600万円台
……それが1年後の2021年12月には、下記のとおりの相場へと変化してしまった。
●走行20万km超=300万円以上になることも
●低走行の後期型=700万円台から900万円台
もちろん車両価格200万円前後という手頃な(?)S2000もまだあるにはあるが、コンディションやメンテナンス履歴が良好な個体の価格は、この1年間で100万円から300万円ほどは上がってしまったようだ。2022年の年末には、果たしていくらになっているのか? 恐ろしくて考えたくもない……というのが正直なところだ。
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