■2代目ミニはなんと8.8万円からある!
続いてBMWミニ。30万円以下で狙えるのは、2002年3月~2007年1月に生産されや第一世代のBMWミニ。
BMWがローバーを傘下に収め、一切の権利を手にし、ようやく発売にこぎつけたのは2001年3月(日本は翌年)。当時はボディサイズがオリジナルミニに比べ、かなり大きくなったものの、伝統を継承したデザインが高く評価された。センターメーターや、小さいながらも高い居住性、BMWとクライスラーが共同開発した1.6エンジンに、ゴーカートフィールの走りなど、今思えば、肥大化した現行ミニと比べると、この初代ミニが最もオリジナルミニに近い感じがする。
走行距離や程度などを大手中古車サイトで見ていくと、中古車価格帯は8.8万~約120万円前後。20万円前後のクルマは10万kmオーバーのクルマが多いが、一番下のグレードのONEでは5万kmあたりの走行距離で程度のよさそうなクルマもちらほら出てくる。
やはり気になるのは故障事例。個体差もあるが、中古外車のあるあるである、エアコンが効かない、ドアロックのリモコンの不具合、パワーウインドウの開閉不調、CVTの不具合、センサー系の異常などが多い。
こうした不具合を購入する前にチェックするのはもちろんだが、購入後にトラブルが出てくる可能性が非常に高いので、あらかじめ故障するのを覚悟したうえで購入したほうがよさそうだ。
■年式は古くても見た目は現行モデルとほぼ同じ、中古車は9.8万円から
2007年3月(日本導入は2008年3月)に発表された、フィアット500。2代目チンクエチェントをモチーフに現代に蘇ったFFコンパクト。
エクステリアデザインもインテリアデザインも、レトロモダンで、今見ても色褪せていないおススメのモデルであることには間違いない。
ただし、見た目の印象そのままに日本車のように扱うといけないのがこのクルマ。MT車もあるが、ほとんどがクラッチペダルのないシングルクラッチのMTが装着されている。
ただ、このセミAT、ダイレクト感はいいものの、変速や操作がぎこちないため、CVTやATに慣れてしまった人には違和感があるかもしれない。
デュアロジックと呼ばれるセミATは、故障が多く、その原因はオイル漏れがソレイノイドや電気的な不良、オイルシールの劣化により起こる油圧制御不良。こうした故障が起きた場合は、各ユニットのASSY交換が必要とされ、デュアロジックオイル交換、アキュームレータ交換、ソレイノイドセンサーなどの交換などで15万~20万円、場合によっては30万円以上の出費が必要となってくる場合もある。
ちなみにこのデュアロジックのクラッチ交換のタイミングがおおよそ3万ごととのことだから、6万Km、9万kmといった距離数では、交換されている場合があるので、交換直後のクルマが狙い目ということになる。
30万円以下は2008年~2012年式の1.2POPや1.4POPやラウンジなど40台以上(全体では約1100台の流通量)在庫している。20万~30万円前後では台数も多いので比較検討するといいだろう。
走行距離によって程度を判断するのではなく、デュアロジックや電装系の整備歴をしっかりチェックし、程度重視で購入を検討したい。
【画像ギャラリー】10万円から狙えるミニ、フィアット500、UP!は買っても大丈夫?(7枚)画像ギャラリー
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