新車はおろか、中古車を欲しくてもお金がない。そこで30万円という予算で中古車はないのか? しかも、より魅力的な輸入車を探してみた。ありました! なんとミニやフィアット500、VW UP!が30万円以下で売られている。はたして大丈夫なのか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、BMW、フィアット、VW
■VWのコンパクトカー、UP!は30万円以下で買える!
2012年10月から日本導入されたVWのコンパクトカー、UP! 全長3540×全幅1641×全高1489mmと、軽自動車よりひと回り大きいサイズと、スマホをモチーフにしたモダンなデザインで”黒船到来”と話題となった。
75ps/9.7kgmを発生するバランサーシャフトなしの1Lエンジンは、シングルクラッチの5速ASG(MTもあり)が組み合わされた。
発売当時、UP!を試乗したが、かなりインパクトのあるコンパクトカーだったと記憶している。5ドアのリアドアが手回し式だったり、タイムラグのある5速ASGの変速フィールなど前時代的なものを感じつつ、シートやインパネのデザインのよさや、VWデザインのトップ、ワルター・デ・シルバがデザインしたスマホ(初代i-phone)のようなエクステリアデザインが魅力的なクルマだ。
日本での販売は2012年10月~2020年9月まで、流通台数は約450台と豊富で、中古車価格帯は、約20万円から流通し、最高価格はMTのUP! GTIの245万円。
懸念されるポイントとしてはやはり5速ASG。変速機を動かすアクチュエーターの不具合が多く、変速しない事例が多く報告され、20万~25万円ほどかかるそうだ。
2012年6月~2014年3月に輸入されたUP!はASGの制御コンピュータが不適切でリコールが出されていのリコールの元となった現象は制御コンピュータがギアやクラッチの位置を正確に検出できず、エンジンチェックランプが点灯し、ギアが固定され変速しなかったり、クラッチが切れっぱなしになったりするトラブル。リコールによるプログラムのアップデータやスロットルバルの交換などが行われている。
購入する際は、このリコール対策がしっかり行われているかどうか、5速ASGの作動が正常かどうか、チェックしたい。
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