■セレナのなかでもハイウェイスターは不動の人気を誇る!!
それではセレナの中古車のグレード分布を見てみよう。
相変わらずエアロパーツを装着したハイウェイスターの人気は不動で流通台数上位を占めている。
約530台と最も流通台数が多いのが2.0ハイウェイスターVセレクションII、2.0ハイウェイスターVセレクションの168台、そして2.0ハイウェイスターの163台が続く。
話題のe-POWERは第4位にランクインし、e-POWERハイウェイスターVが70台となっている。
興味深いのは中古車の流通台数が多い1位と2位に特別仕様車がランクインしていることだ。
特に2018年9月に販売された2.0ハイウェイスターVセレクションIIは走行距離1000km以下というおろしたて中古車が約91.3%を占めている。
これは販売台数No.1を獲得するために大量に登録したという結果と考えられる。
ユーザーにしてみれば、多少車検期間は短くなるものの、割安な価格でほぼ新車が手に入るならば、魅力は高い。
中古車の価格帯を見ると、2.0ハイウェイスターVセレクションIIは約209.9万~約315万円、2.0ハイウェイスターVセレクションは約196万~約306万円。2.0ハイウェイスターが約160万~約270万円。
そしてe-POWERハイウェイスターVは約290万~約398万円となっている。
最も流通台数の多い2.0ハイウェイスターVセレクションIIとe-POWERハイウェイスターVの2018年式の平均価格の推移を見てみる。
前者は3カ月前が約258万円、今月が約250万円の値落ちに対して、後者は約324万円から約333万円と値上がりとなっており、同じセレナであってもグレードによって値動きに差が出ている。
e-POWERハイウェイスターVの値上がりは、おろしたて中古車の流通が大きな要因だが、人気の高さも影響を与えているのは間違いない。
人気ミニバンのセレナをお得に購入するなら、(e-POWERではなく)スマートシンプルハイブリッド搭載車と言える。
最後にセレナのライバル車の値動きを確認しておきたい。
2014年に登場したトヨタヴォクシーの中古車の流通台数が約2800台。平均価格は3カ月前が約242万円で、今月は232万円。
3月の需要期に値落ちしたものの、4月からほぼ横這いで推移している。
そして、2015年に登場したホンダステップワゴンの中古車の流通台数は約1100台。
平均価格は3カ月前が243万円で今月は240万円とほぼ横這いで推移している。登場した年が最も古いヴォクシーは流通台数が最も多く、平均価格が安くなっている。
しかし、セレナの値落ちに対して、ヴォクシーは横這いと値動きが異なるためこの差はさらに縮む可能性は高い。
運転支援装備ではセレナやステップワゴンに譲るものの、改めてトヨタヴォクシー/ノア/エスクァイアの人気の高さが浮き彫りとなった。
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