【深刻化してから約5年】新古車の現状と購入時の心得

人気軽自動車は自社登録車も多い!

 それでは、ここからは現在販売台数の多い車種にどれくらい「登録(届出)済未使用車」が占めているのかを紹介したい。今回検索した条件は全ての車種共通で、2019年式、走行距離500km以下、修復歴なしとした。

軽自動車でナンバーワン人気のN-BOXは大量の 登録(届出)済未使用車 が出回っている。人気の高いボディカラーが希望なら掘り出し物が見つかる可能性は高い

 まずは、軽自動車の帝王ことホンダN-BOX。先ほどの条件で中古車を検索すると、何と約1025台がヒットした。

 その中で最も多いのが約300台でカスタムG Lホンダセンシング。次いで、約260台でG Lホンダセンシングとカスタム、標準車ともに自然吸気エンジンを搭載した売れ筋グレードが上位を占めた。

 そして最も多いカスタムG Lホンダセンシングの価格帯は約148.8万~約198.8万円となっており、やはり割安感は高い。ボディカラーは人気色の白(パール)、黒が中心となっている。

スペーシアの販売が好調だが、それに連動するように自社登録車も増大中。2018年に登場したばかりのスペーシアギアも出回っているので要チェック

 続いて紹介するのは、2017年12月に登場したスズキスペーシアを検索してみると、N-BOXを上回る約1110台がヒットした。最も多いグレードは標準車の上級グレードハイブリッドXで、次いで、カスタムハイブリッドXSとなった。

 そして昨年登場したばかりのスペーシアギアXZターボも100台流通している。最も多いハイブリッドXの価格帯は約120万~約165万円。イメージカラーの薄いグリーンを中心にオプション色のパールが多いのが特徴だ。

 また、ダイハツムーヴキャンバスも「登録(届出)済未使用車」が約545台と多くなっており、特別仕様車のXメイクアップリミテッドIIIやGメイクアップリミテッドSAIIIなど装備の充実したグレードが多くなっている。

個性的なツートンカラーを数多くラインナップしているムーヴキャンパスは装備の充実した登録(届出)済未使用車 が増大中の注目モデルだ

 続いては登録車を見てみよう。8月1日にマイナーチェンジを行ったばかりの売れ筋ミニバン、日産セレナの「登録(届出)済未使用車」は約550台も流通している。

 ただ流通しているグレードは人気のe-Powerではなく、ガソリン車が中心。最も多いのが特別仕様車の2.0ハイウェイスター VセレクションIIで約87.7%を占めている。

 価格は約209~約310万円となっており、プロパイロット装着車ならば、購入後の満足度は相当高くなるはずだ。

セレナの 登録(届出)済未使用車 はガソリン車が中心でe-Powerは少ないが、プロパイロット装着車もあるため掘り出し物に巡り合える可能性は充分ある

 最後はマイナーチェンジを行い、新車販売台数トップに返り咲いたトヨタプリウス。2019年式なので、すべてマイナーチェンジ後のモデルとなるが、すでに約100台の「登録(届出)済未使用車」が流通している。

  グレードはベーシックな1.8Sが最も多く、1.8Sツーリングそして1.8Aが続く。最も流通台数が多い1.8Sの価格帯は約219.8万~約264.8万円となっており、満足できる価格となっている。

 高年式、高コンディションの「登録(届出)済未使用車」は確かに割安な価格が魅力である。しかし、グレードやボディカラーの選択肢が少なくなるうえ、車検期間が短くなることを覚えておいてほしい。

フロントマスクをおとなしくしたマイチェン後の2019年モデルの 登録(届出)済未使用車は買い得感の高い価格設定も多いのでグレードを選ばなければお得

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