2015~2018年度の4年に渡って、ホンダN-BOXが軽自動車の販売台数No.1に輝いているように、軽自動車の売れ筋モデルはスーパーハイトワゴンと呼ばれるモデルとなっている。
実際に2019年8月の軽自動車新車販売台数(乗用)を見ても、スーパーハイトワゴンが上位を独占している状況だ。
しかし、8月はこれまで圧倒的な差を付けてトップを独走していたN-BOXにタントがわずか1545台と肉薄。
その理由の一つはタントがフルモデルチェンジを行い、新型車にスイッチしたこと。
そして、N-BOXのHPに「※一部タイプ・カラーがお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問合せください」と掲載されていて、これは間もなくマイナーチェンジや一部改良を行うというサインが出ていることが影響している。
これによりN-BOXは変更前で販売台数を絞ったということが考えられるからだ。
主要モデルのフルモデルチェンジやマイナーチェンジ、一部改良は中古車相場が最も活発に動く時期。
そこで、今回は人気の高い軽スーパーハイトワゴンの中で2019年7月にフルモデルチェンジを行い、世代交代したばかりのタントの中古車事情を紹介しよう。
文:萩原文博 写真:ダイハツ、ホンダ、日産、スズキ
ダイハツ タントとはどんなクルマ?
軽スーパーハイトワゴンはサイズ制限のある軽自動車枠一杯のボディに広い室内空間を確保。ミニバンに匹敵する多彩なシートアレンジそして、利便性の高い両側リアスライドドアを採用したモデルのこと。
そのパイオニアとなるのが、今回取り上げるダイハツタントだ。
初代モデルのリアはヒンジ式ドアだったが、2007年に登場した2代目モデルからタントの特徴である助手席側にセンターピラーを内蔵し大開口幅を実現したミラクルオープンドアを採用。
そして今回紹介する3代目タントは2013年に登場。タントの代名詞であるミラクルオープンドアは継承され、両側スライドドアを採用することでさらに利便性を向上させたのが特徴だ。
注目度が高まっている運転支援システムはデビュー当初、レーザーレーダーを採用したスマートアシストだったが、2015年4月に行った一部改良で、レーザーレーダーとソナーセンサーに加えて、単眼カメラを採用し安全性そして機能性が向上したスマートアシストIIを採用。
さらに2016年11月の一部改良でフロントガラス内に設置したステレオカメラによって前方の危険を察知し、ドライバーをサポートするスマートアシストIIIへと進化した。旧型タントの中古車では年式によって運転支援システムに差があるので注意が必要だ。
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