軒並み相場は上昇中
それでは、前出の2モデルを含めたスポーツカーのファイナルモデルの中古車事情を調べてみよう。
まずはR34型スカイラインGT-R VスペックII ニュルからだ。新車時価格は630万円だったVスペックIIニュルだが、現在中古車として流通しているのは4台で中古車の平均価格は3カ月前が約1530万円で、今月は約1660万円と未だに値上がりが続いている。
この相場には価格応談車は含まれていないので、実勢価格はもっと高くなる。
続いては、FD3S型RX-7スピリットRシリーズ。3モデル設定されたスピリットタイプRだが、中古車が流通しているのは2シーター5MT仕様のタイプAのみ。
流通台数は3台で、現在の平均価格は約594万円で、新車時価格の399万8000円を大きく上回っている。
そしてランサーエボリューションファイナルエディション。こちらはまだ販売開始から4年と新しいモデルだけあって、流通台数は41台と豊富。平均価格は3カ月前そして今月ともに約510万円と高値安定が続いている。
ファイナルバージョンの人気は高い!!
そのほかのスポーツカーでもファイナルエディションが設定されていたのは知っているだろうか。
まずはトヨタMR-S。2006年11月にミッドシップオープンカーのMR-SにVエディション・ファイナルエディションが1000台限定で発売。
MTとシーケンシャルMT車それぞれに設定されていたが、MT車が6台で平均価格は3カ月前の約107万円から今月は約158万円へ上昇。
いっぽうのシーケンシャル車は10台で平均価格は約74万円から約69万円と値落ちしており、ミッションによって値動きがことなっている。
そしてハイブリッドスポーツカーして注目されたホンダCR-Zは2016年6月にα・ファイナルレーベルという特別仕様車を設定。
こちらはパワートレインやシャシーはノーマルだが、人気装備が充実していたモデル。流通台数は5台と少なめで、平均価格は3カ月前の約203万円から今月は約214万円と値上がり傾向となっている。
そして、ファイナルエディションという名前ではないが、先代のダイハツコペンは2012年4月に最後の特別仕様車として「10thアニバーサリーエディション」を発売。
ブラックメッキフロントグリルをはじめ、BBS製15インチアルミホイール、本革のスポーツシートなどを特別装備したモデルだった。中古車はMT車が9台、AT車が12台流通しており、MT車の平均価格はこの3カ月の間約154万円で横這い。
いっぽうのAT車は3カ月前の約139万円から今月は約157万円へと値上がりしている。
この3モデルはランエボやGT-Rのように新車時価格を上回ってはいないものの、値落ち額は非常に小さくなっているのが特徴だ。こうしてみると、やはりファイナルバージョンバージョンの人気は高いということは間違いないようだ。
すでに名機EJ20型2L水平対向4気筒ターボを搭載したスバルWRX STI ファイナルエディションが限定555台で予約を開始している。
スバルの特別仕様車の中でも走りに特化したモデルの人気は抜群で、このファイナルエディションも価格が高騰するのは免れないだろう。 ただ、本当に欲しい人の手に渡ってほしいと願っている。
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