関東も梅雨入りをし、いよいよ雨も本格的に降るよう季節が到来した。自然災害などへの備えも忘れずにしたいものだが、クルマの達人たるもの、雨天時のドライブにも万全を期したい。
まずはクリアな視界の確保が大事ということで撥水剤などに焦点を当てていきたい。とはいえ多くの製品がある以上、なかなか選ぶのも難しいのが事実。国沢さんが教えてくれました。
文:国沢光宏/写真:Shutterstock.com
■降雨時の事故率は通常の5倍になることも!!
降雨時の事故発生率は、降ってない時の4倍とも5倍ともいわれる。タイヤのグリップ低下によって増えるという要因だけでなく、視界不良から起因する事故も少なくないようだ。
夜間の歩行者など、窓ガラスの反射などにより視認しにくい。そんな状況を大幅に改善できるのが、窓ガラスの撥水加工と、ワイパーブレード交換。とはいえ下手な撥水加工すると、効果の切れ目でむしろギラギラするなどマイナス面も出てしまう。
実は私も10年前まで撥水加工を好んでしていたのだけれど、やはり効果持続しない。もちろん頻繁に加工すればいいのだが、それなりの手間を必要とする。
加えて雨降り始めてから「そういえばギラギラしてたんだった!」と気づいても遅い。雨のなか、作業する気にならんです。ということから、むしろ撥水加工せずワイパーブレードで対応してきた。
さて。昨年グレートレースというアメリカ大陸縦断イベントに出場した。終盤、雨となり、相棒であるスバル360の古い古いワイパーが、非常に厳しい視界しか提供してくれなくなりました。
すると同じイベントに出ていた人から「貸してあげるよ」。窓ガラスに吹き付けて拭くと、あらら! 驚くほどクリアとなり、撥水効果もバッチリ。
聞けばアメリカで人気の『ストーナー』というブランドの窓ガラスクリーナー。スゴイねと思ってたら、日本でも販売されてました。
■従来の撥水剤の「手間」が不要
というかこの製品、超身近だった。すぐKUREに連絡すると試供品を送ってくれるという。正式な商品名は『クリーン&リペル』というそうな。効能見ると、やはりガラスクリーナー+撥水。使ってみたら便利です。
何より撥水加工する前の下準備が不要。洗車時にガラスに吹きかけ、拭き上げるだけ。フロントガラスだけでなく、ドアミラーやサイドガラス、リアガラスにも有効。
手間いらずなので、気軽に作業できるのがありがたい。やはり自動車用ケミカルはアメリカですね!
もちろんキイロビンやガラコなど愛用している製品が気に入っているなら、そいつでまったく問題なし。降雨時の視界を確保できればいい。
私のような面倒くさがりでいながら、快適な環境を欲しがる我が儘な性格であれば、ユーザーからキチンと評価されている業者の撥水加工または、ストーナーをすすめておく。
高い商品じゃないため、だまされたと思ってぜひ。ネットでも購入可能。アメリカらしく容量タップリ(650㏄)のため、使い出あります。
撥水加工するとワイパーがビビるようになることも多い。そういった時は撥水ワイパーブレードを組み合わせるとよい。撥水加工を前提としたブレードの特性を持たせているため、滑らかに作動する。
加えてワイパーゴムはケチらず1年くらいで交換していただきたい。梅雨の時期をメドにしておけば忘れないし、交換直後に雨の日が多ければ安全性という点でも好ましい。準備をバッチリしておけば、雨もまた楽しいです。
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