各自動車メーカーには、通常の新車スケジュールには乗らないフラッグシップスポーツモデルというものが存在する。
ブランド力を誇示するものだったり、開発力の維持だったり、モータースポーツからのフィードバックの受け皿だったりと、事情はさまざまだが、継続生産モデルではないため、開発スケジュール(市販予定時期)が掴みづらく、しかも世相の影響で開発が凍結されたりもする。
本企画ではそんな、各メーカーのフラッグシップスポーツカーたちの現時点での開発情報をお伝えします。
文:ベストカー編集部
ベストカー2018年1月26日号「2018年には出ない気になるクルマたち」
■三菱e-EVOLUTION 2020年頃登場
まずは昨秋の東京モーターショー2017に出展された「三菱 e-EVOLUTION CONCEPT」。ショーではいかにもコンセプトカー然とした外観だったが、市販化に向けた開発は実際に進んでいる。
フロントに1機、リアに2機のモーターを搭載する4WDシステムは、技術的に挑戦する価値のあるものであり、EV戦略は(実質的に三菱の親会社となった)ルノー日産も熱心に進めるところであるため、開発環境は良好。
既存のアウトランダーや次期パジェロのプラットフォームへ搭載するプランも検討されたが、新規にプラットフォームを開発しているとの情報があり、2020年には市販型が姿を見せる可能性が高い。
■ホンダS1000 登場時期不明
続いてはホンダのS1000。
現在市販している軽自動車のS660をベースにワイドボディ化したスポーツモデルの情報は、本誌ベストカーもかねてから追い続けているが、正直なかなか進捗状況がつかみづらい。
直3、1Lターボを搭載するか、S660のエンジンを100ps以上にさせるか、ふたつの方法が考えられているというが、トヨタがコペンをベースに1Lターボを搭載したスポーツを考えていることもあるため、1Lターボを選択してくる可能性が高まった。
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