BMW2002ターボ。現代のM3などに通じる名車がなんと現代の技術で甦った!!
その名も「BMW2002オマージュ」だ。ここで担当がギモンに思ったのが、過去に市販されたクルマたちにもれっきとした「オマージュ元」がいたのではないか、ということ。
デザインには人一倍うるさい「デザイン水掛け論」でおなじみの清水草一氏にも語ってもらいました。
文:ベストカー編集部・清水草一/写真:BMW・平野学(ディノ)
ベストカー2016年7月10日号
BMW2002が復活!?
BMW2002ターボをオマージュした「BMW2002オマージュ」。
少しは名前をひねろうよ……、って感じもしてしまうけれどそこは目をつぶろう。BMW2002生誕 50周年を記念して作られたこのクルマ、じつはBMWが製作した完全なるコンセプトカー。
イタリアで2016年5月に行われた「ヴィラ・デステ・コンクール・デレガ ンス」に出展するために作られたクルマだ。ベースになったのはBMWのM2。M2と比べると少し角張ったスタイリングで、ハコスカのような感じも受ける。
担当的には2002ターボはバンパーの「TURBO 2002」の逆さ文字がたまらないワケです。前走車のバックミラーに映った時にその存在を知らせるための仕掛け。「2002ターボのお通りよ、どきなさい」という攻撃的メッセージが暗示されている。このクルマだとどうか。
たしかにバンパーのインテークの”turbo”の文字こそ逆さ文字だが、ほぼ真上を向いていてこれではバックミラーには映らないかも。懐古主義かもしれないが、ここはバシッとデカイ文字で逆さ文字にしてほしかった!!
でも頑張っているところもあって、それが丸目ライト。M2のライトを活かしているようで完璧な丸になりきってないが、ちゃんと2002しているのがいい。
レンズリフレクターが若干ゴールドがかっているが、これはBMWによると「BMW2002の”黄金”時代」とかけているそう。洒落ている。
サイドビューもかなりの迫力だ。2002がもともとオーバーフェンダーでマッチョなイメージだったこともあり、このオマージュもフェンダーがM2より増幅。これには東京オートサロンの出展車たちもびっくりだ。今後日本でお目にかかれる日がくるかも!?
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