今の新車は高すぎて、カスタマイズに割ける資金が本当に無いのが泣き所。そんな中、ちょっとだけ前のモデルで、一般ユーザーにも真似できるキレイめカスタムをしているクルマが、オートサロン2025の中にも少数ながら存在した。精鋭ぞろいのカスタムカーを紹介していく。
文・写真/佐々木 亘
【画像ギャラリー】黒白の組み合わせ最高だな!! カッコ良すぎな旧型トヨタ車のカスタムカーをギャラリーでチェック(12枚)画像ギャラリー■21・22系クラウンのシブいカスタマイズ
千葉県の中古車店「CSオートディーラー」が出展したクラウン2台が、なんともシブカッコいいカスタマイズだった。「中古車なのに新車のように」をコンセプトにしているだけあって、なかなかやるなぁと感嘆の声が出る。
まずは21系クラウンをベースにした「クラウンコンビフォーブレザー・ツインカラーカスタム」から見ていこう。
エアロパーツの装着や、レクサスのホワイトパールへの塗装、ブラックルーフ、TEIN車高調でのイイ感じのダウン、20インチホイールの装着に内装のカスタムと、内容は盛りだくさん。それでも元々のクラウンが持つ個性は消さずに、シブさと華やかさを加えることで、全体にバランスの取れたカスタムになっている。
その隣には、22系クラウンもカスタムして展示していた。
こちらもレクサスのホワイトパール塗装とブラックルーフ塗装を施しているが、エアロパーツはクラウンRS専用の純正フルエアロだ。20インチホイールを装着するも嫌らしさはない。
現行型クラウンセダンではなく、あえて1世代・2世代前のクラウンをカスタムするのが、中古車販売店ならではの試みか。カスタムって少し手ごろになった中古車を買ってきて、自分好みにいじっていくのが原点のはずだが…。最近のオートサロンカスタムは、クルマもパーツも高い×高いになってきている。
そんな中で、カスタムにしっかりとお金をかけられるベース車両の選定は実にお見事であり、そのカスタムも無理なくいじることを楽しめる仕様になっているのだ。オートサロンもまた、こういうカスタムカーが多く揃うイベントに戻ってほしい。
【画像ギャラリー】黒白の組み合わせ最高だな!! カッコ良すぎな旧型トヨタ車のカスタムカーをギャラリーでチェック(12枚)画像ギャラリー■手に入らず高すぎるランクルも200系やプラドならいけるでしょ!
今回のオートサロンで目立ったのが、ランクル250のカスタムカー。300系も多かった。確かにカッコいいし、最新モデルだし言うこと無しなのだが、カスタムを楽しみたいユーザー目線で考えると、クルマは高額だし、そもそも注文できないし手に入らない。となると、カスタムを楽しむどころではなくなってしまう。
そういう方へお勧めしたいのが、ランクル200系や150プラドでのカスタムだ。
両者を揃えてきたのが、スペリオル。オリジナルのエアロキットを装着したランクル200とプラドは実にカッコいい。特に150プラドがフロントフェイスに迫力を増し、一つ上の車格に見えるから不思議だ。
ランクル200も150プラドも、中古車価格は相応に高いが、タマ数はあり入手はしやすい。ランクルカスタムを考えるなら、新車の300や250で待ちぼうけをくらうよりも、手に入るクルマで、乗っていじってクルマを楽しむ方が、建設的ではなかろうか。
2025年のオートサロンは、トヨタ系に絞ってみると、レクサスLMやLBX、ランクル300・250・70にアルヴェル、そしてクラウンスポーツやGRヤリスといったところがカスタムカーの大勢を占めた。確かに魅力的なクルマなのだが、カスタムカーの提案と考えたときに、ユーザーがついて来られない領域のクルマになってしまっていることは否めないだろう。
スペシャリティカーを見るのも楽しいが、個人的にはもっと肌感覚が近いクルマが増えてくれると嬉しい。カローラシリーズやノア・ヴォクシーのカスタムカーをもっと見たかったぞ。ノアヴォクがヴォクシー1台だけというのにも驚いた。来年は、もう少し現実味のあるカスタムカーの祭典になることを願いたい。
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