誰にもやってくる免許更新[75歳からの大きな壁] まさに特別ルールといわれる[本当の理由]

誰にもやってくる免許更新[75歳からの大きな壁] まさに特別ルールといわれる[本当の理由]

 運転免許を持つみんなに関わる話。免許更新の際のルールで知っていてほしいのが、75歳以上には「特別枠」があること。「認知機能検査」が義務付けされており、「75歳からの大きな壁」と言っていいほど難しい! この検査を突破しなければ免許更新されないのだが、合格のためには「日頃からの脳活が一番!!」。今のうちから「75歳からの大きな壁」と「脳活」のこと、知っておくのもアリでしょう。

文:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock、ベストカーWeb編集部

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■「認知症疑い」の高齢者にはハンドルを握ることを避けてもらう!

ちなみに、過去3年間に一定の違反歴がある75歳以上の方は「認知機能検査」の前に「運転技能検査」を受ける必要がある。こんな感じで、検査員にブレーキを踏まれないようにしたいものですね……!(イラスト/小倉隆典)
ちなみに、過去3年間に一定の違反歴がある75歳以上の方は「認知機能検査」の前に「運転技能検査」を受ける必要がある。こんな感じで、検査員にブレーキを踏まれないようにしたいものですね……!(イラスト/小倉隆典)

 高齢になると、一緒的に脳の老化と身体機能が低下していき、高齢ドライバーが起こす事故の割合は依然として高い現状だ。

 その深刻な背景のもと、警察庁は「75歳以上の高齢ドライバー」に対して、運転免許更新時の「認知機能検査」を2009年から実施。

 わかりやすく言うと、「認知症の疑い」がある高齢ドライバー、あるいは「認知症」のドライバーがハンドルを握ることを避けてもらう措置(検査)。それだけに検査内容は、高齢者にとって難易度は高い!

「認知機能検査」とほぼ同じものがこれ。これらのようなイラスト、全16枚を約4分間で記憶し、「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するもの。……けっこう難しい!
「認知機能検査」とほぼ同じものがこれ。これらのようなイラスト、全16枚を約4分間で記憶し、「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するもの。……けっこう難しい!

 その「認知機能検査」とほぼ同じものが上にある画像。万年筆や飛行機など4枚のイラストを約1分で記憶するのが1セット。続けて同様のことを3セット行い、合計16枚のイラストを約4分間で記憶し、「その16枚には何が描かれていたか?」を解答するというもの。

 62歳のオジサン筆者も挑戦してみたが、残念ながら全問正解とはいかなかったです(涙)。

■ここで問題。こちらの「イラストしりとり」、20分以内にできますか?

脳神経内科専門医が考案した脳活ドリル。「イラストしりとり」というもので、高齢者だけでなくご家族や仲間同士で考えても盛り上がるので、ぜひチャレンジを!!
脳神経内科専門医が考案した脳活ドリル。「イラストしりとり」というもので、高齢者だけでなくご家族や仲間同士で考えても盛り上がるので、ぜひチャレンジを!!

 ここで、上の画像を見ていただきたい。脳神経内科専門医が考案した「イラストしりとり」という脳活ドリルのひとつ。

 イラストの名前(名称)を推測して、しりとりでつなぎ、四角の空欄に「イ・ロ・ハ・ニ……」を入れてイラストのしりとりを完成させるというもの。各問、一文字だけ「読み」のヒントが黒い文字で書いてある。

 例えば1番。「イ→二→……」とつなげていけば、正解になります!

 全6問を20分目安で解答。……けっこう難しいが、メモ書きせずに頭の中で考えるのがコツ。そのほうがより脳活効果になるからだ。

 さらに下の画像は「ぴったり100」という脳活ドリル。

こちらも脳活ドリル「ぴったり100」。各4つの数字のなかで、3つを足せば100になり、それらから仲間外れになるひとつの数字を探し出すもの!
こちらも脳活ドリル「ぴったり100」。各4つの数字のなかで、3つを足せば100になり、それらから仲間外れになるひとつの数字を探し出すもの!

 1~9番。それぞれ4つの数字のなかで、3つを足せば100になり、それらから仲間外れになるひとつの数字を探し出すもの。1問につき1分以内で解答するのが目安で、これも、メモ書きをせずに頭のなかで考えることで脳活になる!

 高齢者でなくても、若い世代や中高年世代でも盛り上がると思うので、みんなで、ぜひチャレンジしてみてください!!

 これらのような脳活ドリルを定期的に行うことで、「判断力」「集中力・注意力」「遂行力」などの6つの「運転脳」が自然と強化され、脳が活性化。

 難易度の高い「認知機能検査」の本番にも、フレッシュな頭で臨めるというワケです。

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次ページは : ■「脳に適度なストレスをかけることが重要」(脳神経内科専門医・塚本 浩先生)

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