トヨタのSUVであるハリアーは、初代モデルが1997年にデビューして現行モデルが3代目となる。初代はセンセーショナルを巻き起こし大ヒットした日本のSUVブームの火付け役ともいえる。
初代、2代目、3代目とも共通しているのは都会的でスタイリッシュなキャラクターで、それは次期型でも踏襲されるという。
現行モデルのデビューは2013年で、次期型の情報もいろいろ入ってきているなか、ここでは遠藤徹氏が独自ルートで入手した次期型情報に加え、販売現場の声も交えながら次期型ハリアーの最新情報をお届けする。
文:遠藤徹/写真:TOYOTA、平野学、ベストカー編集部
消滅の噂を跳ねのけて新型登場
トヨタのアッパーミディアムクロスオーバーSUVである「ハリアー」が2020年5月のゴールデンウイーク明けにもフルモデルチェンジしてデビューすることが確定的となった。
現行モデルの登場が2013年11月13日であるから、6年半ぶりの世代交代となる。
2019年4月10日、新型RAV4の投入でミディアムクラスのコンセプト分けが難しくなったこともあり、次期型ハリアーは存在しないという噂もあった。
しかし次期型ハリアーはサイズ&クォリティアップし上級シフトし、ハイオーナークロスオーバーSUVとしてFFベースモデルの最高峰に君臨する。
スタイリッシュSUVのコンセプトは継承
現行モデルのボディシェルは曲面フォルムのスポーティ&スタイリッシュなクーペ感覚のシルエットで仕立てられているが、この路線は基本的には引き継がれる。
ただフロントマスクはガラリと変わる。現行シリーズは比較的オーソドックスで横型メッキグリルと横長6灯式異形ヘッドライトと大型台形ハニカムアンダーグリルとの組み合わせだが、こうしたデザインではなく、最近のトヨタ車の顔のトレンドともいえる、より大型のハニカムグリルで押し出しの強さをアピールする。
人気の高いGRスポーツのデザインを一部取り入れた顔つきに近い印象ともいえそう。
3列7人乗りの設定の可能性大
プラットフォームは新世代トヨタのクルマづくりを盛り込んだ「TNGA」を採用。
ボディサイズは全長4880×全幅1875×全高1650mm程度になると予想され、現行よりもサイズアップするはず。全長を150mm程度伸ばすのは3列シート7人乗りを設定するのを考慮してのことと思われる。
当然のことながら主軸2列シート5人乗りも用意する。3列シート7人乗りは多人数乗車の利便性だけでなく、3列目シートを倒すことで、広い荷室スペースが確保でき、レジャー用品、カサモノを積載でき、海や山、キャンプ場などの出かけるのに便利といった配慮もある。こちらは遅れて追加するかたちを取る可能性もある。
ホイールベースは50mm程度延長し、走行性と居住性の向上を図る。パワーユニットは2Lターボ、2.5Lガソリン、2.5LハイブリッドでそれぞれFF、4WDを設定。
コメント
コメントの使い方