EV3台に1台はSAKURAで地球が喜ぶ！　花の季節の前にSAKURA話開花【京都モビリティ会議2024／日産セッション】

　2024年12月7日（土）、京都・東本願寺門前広場（通称「お東さん広場」）にて実施された「京都モビリティ会議」。地方自治体と自動車メーカー、若者とメディアが次世代モビリティ社会について語り合ったこのイベントでは、各出展者によるトークセッションが実施された。本稿では「日産自動車」のセッションの様子をお届けします。歴史ある「日産EV」の底力が伝わります!!

文：寺田鳥五郎、ベストカーWeb編集部、写真：寺田鳥五郎、小林岳夫、ベストカーWeb編集部

https://youtu.be/iAHj2vJt0w4

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■軽自動車で初の日本カー・オブ・ザ・イヤー！ SAKURAはやっぱり人気者

※日産のトークテーマは「軽EV（SAKURA）によるEV普及促進と走る蓄電池としての活用」。日産自動車の近藤啓子さんを迎え、松浦 薫さん（同志社大）、ベストカー編集長の飯嶋 穣がステージ上でトークを展開。「SAKURAの話」に花が咲きました！

飯嶋穣 ベストカー編集長（以下、飯嶋）…まず松浦さんにお聞きしたいです。大学のネットワーク情報システム研究室で、どんな研究をしているのですか？

松浦薫 同志社大学生（以下、松浦）…主にWeb通信や自動車間通信の性能改善の研究をしています。

飯嶋…高度な研究をしているんですね！　今回、お招きした日産自動車の近藤さん。お仕事内容をお聞かせいただけますか？

近藤啓子 日産自動車 SAKURAチーフマーケティングマネージャー（以下、近藤）…SAKURAのマーケティング全般の業務で、SAKURAの魅力やメリットをどう伝えるかを考え、広告宣伝など、すべてを統括しています。

飯嶋…たま電気自動車に始まり、日産のEVの歴史は非常に長いわけですが、リーフ、アリアに続いて、SAKURAを投入した狙いは？

近藤…４割が軽自動車という日本市場に最適なEVがSAKURAです。狭いスペースにバッテリーを効率よく積む工夫なども施し、軽自動車で初の日本カー・オブ・ザ・イヤーをいただきました。

飯嶋…おめでとうございます！　SAKURAは、京都府、京都市とユニークな取り組みをされたそうですね。

近藤…京都のタクシー会社、京都府・京都市とコラボして、「SAKURAタクシー」を走らせました。京都は坂が多くて道も狭いので、軽EVのSAKURAは大活躍。さらに、走った距離に10円を掛ける金額を、タクシー会社と日産から各種団体へ寄付する取り組みもしました。

飯嶋…皆さんの反応は？

近藤…お客様の反響が大きく「SAKURAのタクシーに乗りたい」との問い合わせも多かったそうです。現在、全国にSAKURAのタクシーが少しずつ広がりつつあります。

■災害時にも実力を発揮する「走る蓄電池」

飯嶋…松浦さん、京都の環境にはEVが合うんでしょうか？

松浦…細い道が多くて、観光地の人通りや渋滞も多いので、軽のEVは合っていると思います。

飯嶋…京都にぴったりなSAKURAの、そのほかの魅力は何かありますでしょうか？

近藤…静かで運転しやすいことや、スマホ感覚で自宅充電ができるなどがありますが、災害時に非常電源として役立つのも大きな魅力です。

　私たちはEVを「走る蓄電池」と呼んでおり、太陽光パネルなど再エネで発電した電力も走行に使えて、災害時には蓄電池として電力を供給できる。2019年9月の千葉県台風の停電では、EVのリーフ延べ53台が自走して被災地に入り、避難所や保育所などで非常電源として使ってもらいました。

飯嶋…そうだったんですね!!

近藤…日産はEVで地域課題を解決する日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」という活動を進めており、全国の自治体や企業と270件以上の協定を締結して、災害時などにEVを活用していただいています。

松浦…ほかの人に電源を貸してあげられるクルマ、いいですね！

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