販売的に“戦力外”な国産車たちを取りあげ、ベストカーおなじみの自動車評論家 清水草一・渡辺陽一郎が両氏に「このクルマならあの自動車メーカーで働き場所がある」「こう変えればクルマのよさを生かせる」など多彩に提案! 掟破りの企画をプレイバック!(本稿は「ベストカー」2013年12月26日号に掲載した記事の再録版となります)
文:渡辺陽一郎、清水草一
■iQ(トヨタ→マツダへ移籍すべし!)
●起死回生のオートフリートップ付きの2階建てに!
個性豊かではあるが、サイズのわりに価格高めで、最新の10月の月販台数でも98台と相変わらず苦しい。
やっぱり後席が狭すぎるのが問題だ。あんな足が入らないシートはムリ。横向きに体育座りするしかないクルマなんて……。
ならいっそのことと、2シーターグレードも出したのに先駆者のスマートに負けちゃったもんだからアカンです。かといって後席を広くしたら、これまた存在意義がなくなる。
この難題を解決する唯一の方法、それはマツダへ持っていって、かつてのボンゴフレンディのオートフリートップをルーフに付けて2階建てにすること。室内を広くするなら前後ではなく上へ。キャンプでも活躍する。(提案/清水草一GM)
【画像ギャラリー】今のメーカーに居続けたらダメ!? 超もったいない「戦力外」モデルたちへの究極の再生策 新天地に移籍すべきクルマ14選(14枚)画像ギャラリー■マークXジオ(トヨタ→光岡自動車へ移籍すべし!)
●丸みを生かしてクラシックアメ車へと変身
最近は背の低いミニバンは全般的に不人気だが、特に辛いのがマークXジオ。3ナンバー車で価格も高く、それなのに3列目が驚くほど狭い。登場から早くも6年以上が経過するのに上昇の兆しはまったくなし。
このクルマの特徴は丸みのある外観。格好悪いと不評だが、よく見れば意外にクラシックな格好をしているじゃないか。この丸みはアメ車で流線形が流行した時代の、’40~’50年頃のコンセプトカー風に見えてきた。
そこで光岡自動車に供給して、モディファイした仕様を設定してもらう。「こりゃ格好イイ!」と意外にも若者たちにバカウケだ。メッキグリルをもっと大きく派手にして、ヘッドランプはさらに薄型化。ホワイトリボンタイヤも決まるはずだ。ここまでくれば、ボディカラーはクラウンと同じピンクでどうだ!?(提案/渡辺陽一郎GM)
【画像ギャラリー】今のメーカーに居続けたらダメ!? 超もったいない「戦力外」モデルたちへの究極の再生策 新天地に移籍すべきクルマ14選(14枚)画像ギャラリー■カローラルミオン(トヨタ→ダイハツへ移籍すべし!)
●四角いけど丸みのあるのが得意なダイハツへ移籍
「ゴツンとルミオン」と四角さを前面にアピールするテレビCMだったが、今もってしてもいまひとつウケていない。なので、ダイハツに移籍させて、もっと天井を大幅に高くする。
少なくとも座った姿勢でサンバイザーには手が届かないくらい高くして、マイケル・ジョーダンに「車内でバスケットボールができるぜ!」と、CMで言わせる。室内高を強調するのはマイケルが適役だ。
それにプラス、タント風の“角が丸まった四角いカタチ“に改造して、託児所テイストを演出。主婦の心を捉える二正面作戦を展開する。(提案/清水草一GM)
【画像ギャラリー】今のメーカーに居続けたらダメ!? 超もったいない「戦力外」モデルたちへの究極の再生策 新天地に移籍すべきクルマ14選(14枚)画像ギャラリー

















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