こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?

こ、これアウトランダーじゃね!? 決算説明から見えた[日産PHEV第1号車]は三菱からのOEMか?

 日産自動車の第3四半期の決算発表、ベストカーWebは新車投入計画にも注目した。ワクワクするポイントはいろいろあるのだが、まず気になるのがローグだ。日産が掲示した画像では「ローグe-POWER」と「ローグPHEV」が別々に存在した。後者のローグPHEV、ひょっとしてアウトランダーPHEVじゃなかろうか!?

文:ベストカーWeb編集部/写真:日産自動車、ベストカーWeb編集部

【画像ギャラリー】ローグPHEVとなりそうな改良型アウトランダーのお姿をじっくり!(19枚)画像ギャラリー

同じローグなのにシルエットが違う!

説明会中のスライドにあった2台のローグ。明らかにライト形状が違う
説明会中のスライドにあった2台のローグ。明らかにライト形状が違う

 2月13日に開かれた日産自動車の第3四半期決算説明会では、導入予定の新型車についても言及があった。その中に新型エルグランドと期待できるモデルが含まれていることはすでに報じた通りだが、他にも注目点がある。

 それが「ハイブリッド」という記載のあった画像。スクリーンにはハイブリッド車としてローグPHEVとローグe-POWERの2台が掲示された。いうまでもなくローグとはエクストレイルの北米名だが、問題はそのPHEVとe-POWERが、ライトの形状などから別モノと思えることだ。

 いっぽうのPHEVのほうをじっくり見てみる。シルエットはどうみても三菱アウトランダーに近い。かねてから噂されていた通り、日産はアウトランダーのOEMに踏み切ったのではなかろうか。

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ローグへのPHEV移植はなんでひっくり返ったのか?

北米で市販されているローグ。日本でいうエクストレイルだ
北米で市販されているローグ。日本でいうエクストレイルだ

 かつては別の情報もあった。アウトランダーのPHEVシステムをそっくりローグに積むという説だ。現行ローグとアウトランダーは同じCMF-C/Dというプラットフォームを使っているから、PHEVユニットの搭載は比較的容易と思われたのだ。

 それがなぜひっくり返ったのか。これは編集部の予想だが、ローグへのPHEV移植にともなう時間を日産が惜しんだからではなかろうか。

 とにかく日産は、とりわけ米国での状況改善のために1秒でも早くPHEVモデルがほしい。そのためには三菱アウトランダーのOEM供給のほうが有利と判断したのだ。実際、説明会のスライドには、ローグPHEVは「2025年度」という記載がある。導入は秒読みなのだ。

 根拠は他にもある。日産は別途、e-POWERの拡張版ともいえる独自のPHEVも開発していると思われる。どうせならば現行ローグにはそっちを載せたい。こんな判断もローグ移植ではなくアウトランダー供給の背中を押したものと予想する。

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アウトランダーのボンネット開口位置変更はこれが理由?

OEMとはいえ足回りなどは日産独自のセッティングとなることを期待したい
OEMとはいえ足回りなどは日産独自のセッティングとなることを期待したい

 日産版のアウトランダーだが、当然アウトランダーそのままではない。中でもフロントマスクは、日産のVモーショングリル風に変更されるだろう。

 思えばアウトランダーは2024年のビッグマイナーチェンジで、フロントボンネットの分割線を変えてきた。従来はボンネットといっしょにスリーダイヤモンドが載るフロントグリル中段までがガバッと開いたのだが、新型は一般的なボンネット前端部分から開くタイプに変わった。今にして考えれば、これはフロントマスクのデザイン自由度を高めるため(他社OEMをしやすくするため)の変更のようにも思える。

 ともかく、2025年度内に、日産に待望のPHEV車が登場することが濃厚となってきた。日産復活のノロシとなるこをと期待したい。

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