別記事にて、ホンダ プレリュードプロトタイプへの試乗のようすをお伝えした。その同じタイミングで、次世代ハイブリッドシステムを搭載したホンダ ヴェゼルに試乗させていただいた。こちらもプレリュード同様、国沢光宏氏が試乗した!!
※本稿は2025年1月のものです
文:国沢光宏/写真:ホンダ
初出:『ベストカー』2025年2月10日号
「燃費よし&排ガスよし」の次世代ハイブリッド
次世代1500ccハイブリッドをヴェゼルに搭載した試乗車に乗った。
2000ccハイブリッドは、基本的に現行ステップワゴンなどに搭載されている2モーター式で、エンジンも改良型である。「エンジン開発をやめた」と言われても、まぁ納得できる。一方1500ccは新開発とのこと。新開発? このエンジンを見て「ホンダも電気自動車全力投球をやめた宣言」ですね、と理解した。
新型1500ccは発電機として使われる回転数&負荷だけでなく、直結モードの燃費を向上させるため専門用語で「目玉」と呼ばれる熱効率のよいエンジン負荷を40%も拡大しているそうな。加えて全域で完全燃焼する理論空燃比だという。
アクセル全開時のストイキ燃焼、なかなか難しい。逆にストイキ燃焼できれば、高速燃費は向上。全開加速時の排気ガスのクリーン度を確保できる。
次世代1500ccハイブリッドもノーマルモードに加え「まるでクロスレシオのマニュアルギアのような走り」を狙うS+モードを持つ。
味付けの方向性は新型プレリュードと同じなのだけれど、大きな違いは車内スピーカーがないこと。新開発1500ccを搭載したヴェゼルは疑似音なく、エンジン音だけでスポーティ感を出そうとしている。こちらもスピーカーを使ってほしかった。
とはいえ現在売られているハイブリッドと比べたら圧倒的に楽しい。熟成が進むと、さらに気持ちよくなると思う。
いずれにしろ今後10~15年はハイブリッドがパワーユニットの主力のひとつになる。燃費よくて排気ガスがクリーンなホンダの新世代ハイブリッドは楽しみでしかありません。できればトヨタのような武闘派のスポーツモデルなども作っていただきたく。
【画像ギャラリー】新開発の1.5Lエンジンを搭載……新開発!? 次世代ハイブリッドシステム搭載のホンダ ヴェゼル(16枚)画像ギャラリー


















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