今知っておきたい免許更新[措置] 75歳からの大きな壁を突き抜ける[6つの運転脳]の正体

今知っておきたい免許更新[措置] 75歳からの大きな壁を突き抜ける[6つの運転脳]の正体

 春のドライブシーズンに入ってきたけど、運転免許更新する際に「特別枠ルール」があるのをご存じだろうか。75歳以上は義務化となっている認知機能検査で、難易度は高く、合格するのは簡単ではない。まさに「75歳からの大きな壁」。免許を持つみんなにかかわることなので、「特別枠ルール」のことを今のうち知っておきましょ!

文・写真:ベストカーWeb編集部/写真:Adobe Stock

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■驚きの数字!! 運転免許証を持つ8.1%が75歳以上という事実

「認知症疑い」があるドライバー、あるいは「認知症」のドライバーにハンドルを握らせないという措置が、免許更新時の「認知機能検査」だ
「認知症疑い」があるドライバー、あるいは「認知症」のドライバーにハンドルを握らせないという措置が、免許更新時の「認知機能検査」だ

 運転免許保有者数は約8199万人。そのうち65歳以上の運転免許保有率は23.5%(約1927万人)。さらに75歳以上となると8.1%(約667万人)という数値だ(警察庁統計/令和4年)。

 運転免許を持つ日本人の8.1%が75歳以上の高齢ドライバー。結構、インパクトのある高い数値だと思う!

 しかし、高齢ドライバーが起こす事故は、残念ながら減る兆しはない。その背景のもと、警察庁が75歳以上の高齢ドライバーに対して、運転免許更新の際の「認知機能検査」を課している。

 導入の狙いをざっくり言うと、「認知症の疑い」があるドライバー、あるいは「認知症」のドライバーにハンドルを握らせないという措置(検査)。

 それゆえ、「認知機能検査」の内容は、高齢ドライバーにとって難しいものになっており、検査に合格しないと免許更新されない仕組みだ。

【画像ギャラリー】[75歳からの大きな壁]を突き抜けるための[脳活ドリル」集!!(11枚)画像ギャラリー

■このようなイラストを全16枚、約4分間で覚えて解答する検査

「認知機能検査」とほぼ同じものがこれ。これらのようなイラスト合計16枚を約4分間で記憶し、「16枚には何が描かれていたか」を解答するという内容。結構……難しい!
「認知機能検査」とほぼ同じものがこれ。これらのようなイラスト合計16枚を約4分間で記憶し、「16枚には何が描かれていたか」を解答するという内容。結構……難しい!

 合格への難易度が高い「認知機能検査」。「75歳からの大きな壁」といえるこの検査と、ほぼ同じものが上で紹介しているもの。

 万年筆や飛行機などのイラスト4枚を、約1分間で記憶するのが1セット。続けて、同様のことを3セット行う。つまり、合計16枚のイラストを約4分間で記憶し、「その16枚のイラストには何が描かれているか?」を解答する内容だ。

 高齢者が、何も準備せずに合格するのは容易ではない。

 この「認知機能検査」を75歳以上の高齢者が無理なく解答するためには、日々の「脳活」がカギとなってくる。

 現在、東京医科大学で脳神経疾患の専門診療に携わりながら、認知症の早期発見や予防研究も行う、脳神経内科専門医・塚本 浩先生はこう語る。

 「新しいことにチャレンジせず、今までと同じことばかりをしていると脳は衰えてしまいます。高齢者にとっては脳を鍛えることが重要で、そのためには適度なストレスをかけてあげることです。その意味でも、脳活は重要になります」

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■脳の「活性化ドリル」で6つの運転脳の衰えを食い止める!

脳神経内科専門医・塚本 浩先生が考案した脳活ドリルの一例「穴埋め計算」。〇のなかに+や×などを入れ、計算式を成立させるもの。高齢者だけでなく仲間同士でやっても盛り上がるので、ぜひチャレンジを!!
脳神経内科専門医・塚本 浩先生が考案した脳活ドリルの一例「穴埋め計算」。〇のなかに+や×などを入れ、計算式を成立させるもの。高齢者だけでなく仲間同士でやっても盛り上がるので、ぜひチャレンジを!!

 脳に適度なストレスを与える効果がある「脳活」。間違い探しやマッチ棒クイズ、イラスト記憶などの脳活ドリルは一般的に知られているが、塚本 浩先生も「脳活ドリルは有効な手段のひとつ」と話す。
 上画像と下画像で紹介しているような脳活ドリル、やはり脳の活性化には有効ということになる!

これも塚本 浩先生考案の脳活ドリル「道路標識拾い」。「画像ギャラリー」にも脳活ドリルが多数あるので、ぜひともチェックを!!
これも塚本 浩先生考案の脳活ドリル「道路標識拾い」。「画像ギャラリー」にも脳活ドリルが多数あるので、ぜひともチェックを!!

 加えて、クルマの運転に必要な「運転脳」というものがあるという。

「判断力、集中力&注意力、遂行力、記憶力、予測力、視空間認知力という6つの運転脳があります。安全運転に欠かせない、6つの運転脳の衰えを食い止めるためにも、脳活ドリルを日々行うことは大切です」と塚本先生。

 高齢ドライバーにとって大切になる「運転脳」活性化ドリルが、全187問も掲載されている『運転免許認知機能検査 完全攻略本』。「認知機能検査」合格に向けて、高齢ドライバーの強い味方になる!!

▲『運転免許認知機能検査 完全攻略本』表紙
▲『運転免許認知機能検査 完全攻略本』表紙

別冊ベストカー
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本 浩(脳神経内科専門医)
定価:1320円
発売日:2024年6月20日
ISBN:978-4-06-535658-6
講談社ビーシー/講談社

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