レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?

レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?

 レクサスのフラッグシップモデルLSが、ジャーマンスリーのフラッグシップモデルと戦えるようになったきっかけは、2013年のマイナーチェンジモデルにある。この時なぜLSはフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジを選んだのか。開発エンジニアやデザイナーの思想、そしてこだわりを探りながら、マイナーチェンジに込められた想いを振り返っていく。

文:佐々木 亘/画像:ベストカーweb編集部

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LSにレクサスのブランドイメージを変える役割を与えられた

レクサス LS 2013年モデル。レクサスのブランドイメージを変えるべく生まれた
レクサス LS 2013年モデル。レクサスのブランドイメージを変えるべく生まれた

 2006年に登場した40系LSは、競合車がフルモデルチェンジを進める中で2009年のマイナーチェンジ1回だけにとどまっていた。

 2012年当時、メルセデスSクラスが年末にフルモデルチェンジを予定しており、BMW7シリーズ、アウディA8の中で最古参となることが確定していたのだ。商品力を向上し、売れるクルマにすることが急務であった。

 しかしながら当時のLSチーフエンジニアであった渡辺秀樹氏は、40系LSに対して「まだ十分なポテンシャルがあり、伸ばすべき可能性を存分に秘めていることが明らかだった」と語っている。変化するライバルに対し、LSがたどり着いたのは「熟成」と「革新」だった。

 積み重ねてきた研究による知見をすべて織り込み、一つ一つの技術を究極の域に達するまで磨き上げること、そして時代を先取りする存在になり、LSをより深く愛してもらえるクルマに仕上げることが、開発の狙いとなる。

 当時、輸入車ユーザーから見たLSには次のようなイメージがあった。「社用車のイメージが強く個人で運転するクルマのイメージが無い」「プライベートで乗りたいとは思わない」「安らぎはあるかもしれないが刺激が無い、クルマそのものを楽しむ車ではない」というものだ。

 エモーショナルなイメージが不足しているという声が多く、これはレクサスのブランドイメージにも大きく影響していた。

 そこで2013年モデルには、若々しく色気のある・走りの良いクルマになる使命が与えられている。同時に堅苦しい年配の乗るクルマというイメージを、センスの良い・刺激の溢れるクルマに変える役割も必要だった。

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本物だけがもつオーラへの徹底したこだわり

本物のオーラをまとうのにふさわしい、洗練されたデザイン
本物のオーラをまとうのにふさわしい、洗練されたデザイン

 フラッグシップモデルを個人が所有する場合、そのクルマがいかに本物を意識しているかは重要なポイントだ。本物にしか宿らない魂があり、オーラがある。それが所有するオーナーの喜びや充足感につながるのだ。

 そこで2013年モデルのLSには、各所に本物を徹底して使用した。

 インパネには、あたかも無垢の一枚板が中にあり、それを本革のパッドが上下から挟み込むような造形を作り上げる。

 オーナメントには本木目を使い、インパネやシフトレバー、スマートキーのシルバー加飾には本アルミを使った。シフトレバーを握り込んだ時に、金属の冷たさを感じるのが、本アルミの証だ。

 また、美しく時を刻むアナログ時計にはGPS付きの電波時計を採用。L-Selectこだわりの本木目オーナメントには、グランドピアノと同じカバ材やギターのサウンドホール周辺に装飾される矢羽根貼りを用意した。

 加えて希少木材の白杢・玉杢も準備され、工芸品の領域にある編杢や最新技術のレザーカットを施したウォルナットなどを選択できる。

 本物にこだわった結果、車室内はライバル車の追随を許さない風格を醸し出している。

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