レクサスが突如ヨーロッパで、RZ/bZ4X/C-HRのビッグマイナーチェンジを発表した。中でも注目なのが電動SUVのRZ。なんとEVシステムを全面刷新して、EV性能が爆上がりしたのだ。マイチェンでここまでやるか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:レクサス
グレードが一新され「350e」「500e」「550e “F SPORT”」に!
レクサスは2月末にRXをマイチェンしたばかりだが、今度は欧州で電動モデルRZのマイチェンを発表した。その中身がすごい。なんとEVシステムを「全とっかえ」しちゃったのだ。
具体的な中身でだが、パワーの源であるリチウムイオンバッテリーは、改良と搭載セル数の増加で出力特性が向上した。さらにインバーター効率の高い新型eアクスルを搭載して駆動モーター自体の出力を高めたうえで、水冷式の冷却システムも備えて充電性能も高めたというもの。
その結果、新型RZはラインナップが変更となった。これまでのRZはFWDモデルが300e、AWDモデルが450eという基本構成だったが、新に350e、500e、そしてF SPORTを名乗る高性能版が550e “F SPORT”へと一新された。
上記3グレードのシステム出力は下から順に165kW(224.3ps)、280kW(380.6ps)、300kW(407.8ps)、航続距離は同じ順で575km。500km、450kmとなる。航続距離は日本の現行モデルより短くみえるがこれは欧州基準による暫定値、さらにAWDモデルは仕向け地によって別のスペックも設定される模様だ。
【画像ギャラリー】レーザー加工の内装が超キレイなRZのインテリアはここから見て!(47枚)画像ギャラリー待望のヨーク型ステアリングを搭載!
それだけじゃない。RZは運転面も楽しくなっている。目玉はレクサス初のステアバイワイヤシステムの搭載だ(F SPORTに搭載)。
ステアリング操作とタイヤの切れ角を物理的に切り離すことで、新型RZはハンドルを大きる操舵を不要にした。ハンドル中立の状態から左右200度の範囲であらゆる操作が可能だという。
その象徴ともいえるのが、飛行機の操縦桿のようなヨーク型ステアリング。かねてから搭載が予告されてきたが、いよいよこれが体験可能になったわけだ。
ステアバイワイヤは他の効果も生む。路面の凹凸を伝えなくなるからステアリングの不要な振動が抑えられ、上質な操舵フィールを産むのだ。とはいえ運転にはインフォメーションも必要なため、新型RZは路面センシングによって必要な情報は伝達する仕組みも備えているという。
【画像ギャラリー】レーザー加工の内装が超キレイなRZのインテリアはここから見て!(47枚)画像ギャラリー日本にもまもなく上陸か?
バッテリーやeアクスルの進化は、サスペンション特性の見直しなどにも繋がったという。フロントサスペンションは低周波側の減衰力を高めてフラットな乗り心地を追求、リアはダンパーの低周波側/高周波側ともに減衰力を最適化することで操縦安定性と乗り心地が向上したそうだ。
さらにAWDモデルは「DIRECT4」システムの駆動力配分の制御が見直された。発進時、加速時はピッチングを抑えてダイレクト感が味わえ、コーナーではスムーズなターンインと安定した脱出を確保すべく4輪のトルク配分が最適化されている。
インテリアでは、パノラマサンルーフの調光機能がより高まった。外光を採り入れたいときと遮光したいときの明暗幅が広がり、乗員の好みに合わせた車内が作り出せる。さらにウルトラスエードにレーザー加工によるグラフィックをおごったレクサス初のドアトリム表皮を採用、LEDイルミネーションと組み合わせると、先進的かつプレミアム感のあるインテリアが体感できる。
この新型RZ、日本導入が気になるところ。現時点でアナウンスはないが、遠からず日本でも発売となるだろう。価格は欧州も含めて未発表だが、現時点よりわずかにアップを予想する。FWDのRZ350eで、800万円後半スタートといったところだろうか。
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