年々減少傾向にあった5ナンバーサイズのクルマたち。2022年にホンダ・シャトルが生産を終了し、唯一5ナンバーサイズとして生き残っていたカローラフィールダとアクシオだったが、ついに生産終了をアナウンス。ひとつの時代が終わった。
文:小鮒康一/写真:TOYOTA、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】広っ!! カローラフィールダの荷室万能すぎやろ!!(8枚)画像ギャラリー5ナンバーサイズのセダン&ワゴンが消える
現行型となるカローラが登場してからも、旧型として併売が続いていたカローラアクシオ/カローラフィールダー。
これは新型カローラが全車3ナンバーサイズとなったことや、車両価格がアップしてしまったことで、5ナンバーサイズかつ安価なセダン&ワゴンとして販売されていたものだ。
現行型カローラが登場したのが2019年のことだから、すでに5年以上の併売期間が続いていたことになるのだが、いよいよ2025年10月末をもって生産終了となることが正式にアナウンスされたのである。
今回、アクシオ&フィールダーが終売することとなったことで、ついに国産メーカーの新車ラインナップから5ナンバーサイズのセダンとワゴンが完全に消滅することとなった。
そもそも5ナンバーサイズというのは日本独自の規格であり、今やグローバルに展開する自動車メーカーにとっては、そのサイズに固執することにそこまでメリットがないというのが正直なところ。
特にセダンやステーションワゴンというボディタイプは現在、国内でも不人気ジャンルとなっているので、コストをかけて新規開発するというのも考えにくいのだ。
【画像ギャラリー】広っ!! カローラフィールダの荷室万能すぎやろ!!(8枚)画像ギャラリー日本では重宝されるのに消滅は痛手!?
とはいえ、狭い道も少なくない日本国内で使うには、5ナンバーサイズに収まっているというのは意外と重宝するもので、全幅1.8m超のクルマに乗ったあとに5ナンバーサイズの車両に乗り換えると、運転のしやすさにビックリするほど。
もちろん今でも5ナンバーサイズの車両としてコンパクトカーやクロスオーバーSUVは存在しているが、セダンはまだしも荷物を多く積むことができるステーションワゴンがなくなるのは痛いと感じているユーザーは少なからずいるのではないだろうか。
一応トヨタには5ナンバーサイズに収まるプロボックスが存在しているが、あちらは4ナンバー登録の商用バンということで、乗り心地の面で劣る点やリアシートがほぼ座れない点。
そしてなにより毎年車検という煩わしさがあるので、フィールダーの代替車種としてオススメしにくい側面もある。
そのため、過去にプロボックスに存在していた5ナンバーのワゴンモデルが復活すれば、フィールダーのユーザーの受け皿になることができるのではないかと思うのだが果たして。
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