高齢となった両親に、次のクルマとして「輸入車」を薦める……これはおおいにアリだろう。大音安弘氏が薦めるフォルクスワーゲンは、スイッチひとつとっても昔ながらのオーソドックスな造り。高齢の両親も戸惑うことなく操作できるのだ!!
※本稿は2025年3月のものです
文:大音安弘/写真:VW、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2025年4月10日号
大音安弘が「両親」に薦めるのは……VW ゴルフハッチバック
私がVW ゴルフハッチバックを推す理由は、基本に忠実な作りにある。
現行型8では、デジタル機能が強化されたが、スタイルやコックピットのレイアウトはオーソドックスなもの。目新しさこそライバルに譲るが、それは誰でも直感的に操作できる乗りやすさにもつながっているのだ。
特に改良型8.5では、ステアリングスイッチを静電式からメカ式に改め、デジタルメーターも高精細化された。巨大化したセンターディスプレイは、前方視界のよさはそのままに、視認性と操作性を高めた点を評価する。
運転しやすさからダウンサイズを図る高齢者は多いが、家族としては小さすぎるクルマも不安。その点、ハッチバックなら、3ナンバー車でも全長4295×全幅1790mmと扱いやすいサイズながら、キャビンの安全性が高く、先進安全装備も充実している。
年齢的にも最後のクルマとなる可能性が高く、愛車といい思い出を作ってほしいため、走りや質感も重視したい。
8から8.5の進化では、得意の走りに磨きをかけ、弱点だった質感の向上も図られている。
以前、我が家でも高齢の両親が国産車からゴルフ7に乗り換えたが、操作や扱いに困ったことはほとんどなく、今も元気に活躍中だ。また輸入車としては、全国各地に多くのディーラーを持つサポート力の高さも、お薦めできるポイントだ。

















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