自動車保険の高いクルマは意外なアイツだった!?

自動車保険の高いクルマは意外なアイツだった!?

 クルマを保有する際にかかる維持費は相当なものです。ガソリン代に税金、任意保険と言われる自動車保険も維持費の大きな割合を占めています。任意保険料を下げることで、愛車の維持が楽なるという側面もあるのではないでしょうか。そこで、保険料を決めるための基準となる、料率クラスの高いクルマを、ランキング形式で紹介していきます。

文:佐々木 亘/画像:トヨタ、ホンダ、日産、三菱、スズキ、ベストカーWeb編集部

国内現行の5代目ハイエースはなんと2004年登場の20年超え選手だ
【画像ギャラリー】自動車保険の高いクルマはコレ! 国産現行車種の保険料率ワースト5(23枚)画像ギャラリー

対人・対物保険の保険料率ワースト5

国内現行の5代目ハイエースはなんと2004年登場の20年超え選手だ
国内現行の5代目ハイエースはなんと2004年登場の20年超え選手だ

 このランキングでは、日本自動車販売協会連合会が発表する2024年1月~12月のブランド通称名別ランキングで、トップ50に入った車種の中から、料率クラスの高い車種をお伝えしていきます。日本で売れているクルマの中で、任意保険料の高いクルマは一体どれなのか。

 まずは対人賠償保険から見ていきましょう。(※ランキング中の料率クラスは、保険始期2024年1月1日~12月31日のもの)

・対人賠償保険の料率クラスワースト5

 第1位:ハイエースワゴン・グランドキャビン(TRH224W型) 料率クラス11

 第1位:エクリプスクロス(GK1W型) 料率クラス11 

 第3位:アウトランダーPHEV(GN0W型) 料率クラス9

 第3位:デリカD5(CV5W型) 料率クラス9

 第5位:該当車多数のため、一部抜粋

カローラクロス プリウス セレナ アルファード アクア等 料率クラス7

 相手方(人)への補償となる対人賠償では、車体の大小(重さの大小)や歩行者保護性能の良し悪しが、料率クラスを決める指標となります。そのため、大きくて型の古い(現行型の息が長い)クルマの料率クラスが高くなりがちです。

 ハイエースワゴンがトップなのは、まさに大きくて古いため。次いで三菱のクルマが3台並ぶのは、歩行者保護性能や実際の事故のおける被害の大きさが理由でしょう。

・対物賠償保険の料率クラスワースト5

 第1位:ライズ(A202A型) 料率クラス11

 第2位:ノート(E13型) 料率クラス10

 第2位:ハイエースワゴン・グランドキャビン(TRH224W型) 料率クラス10

 第4位:アウトランダーPHEV(GN0W型) 料率クラス9

 第5位:デリカD:5(CV5W型) GR86(ZN8型) 料率クラス8

 ハイエースワゴン・アウトランダーPHEV・デリカD5の並びは、対人賠償と似ています。ヒトが相手でもモノが相手でも、想定される被害の大きさは似ているということでしょうか。

 意外と料率が高いのがライズとノートでした。これはクルマの影響というよりも、販売台数と事故件数の多さが、料率クラスを引き上げているものと思われます。物損事故の多い、若者や高齢者に人気のあるクルマは、料率クラスが高くなっているのです。

人身傷害保険の保険料率ワースト5

同率1位はなんと10台も。画像は2023年に登場した新型スイフト
同率1位はなんと10台も。画像は2023年に登場した新型スイフト

 次に、運転しているドライバーや同乗者に適用される人身傷害保険の料率クラスを見ていきます。ワースト5は次の通りです。

 第1位:該当車種10台 料率クラス9

 カローラクロス シエンタ プリウス アルファード ノア・ヴォクシー アクア フィット ZR-V スイフト

 料率クラスはクラス1からクラス17まであり、数字が大きくなればなるほど、事故リスクが高いという判定です。人身傷害保険に関しては、最も高いクルマでもクラス9と、料率クラスの中間値となっています。乗っている人への賠償の程度は、車種ごとにあまり差は無く、保険料への影響も限定的です。

次ページは : 車両保険の保険料率ワースト5

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