2020年1月10日から幕張メッセで開幕している東京オートサロン2020にて、日産自動車が2019年9月にマイナーチェンジした「スカイライン 400R」をベースにしたコンセプトカーや、日産の「ニスモ(NISMO)」と双璧をなすブランド「オーテック( AUTECH )」が提案する市販可能性大のコンセプトカーなどを出展した。
会場で担当者に取材した、ベストカーWebが注目する3台のポイントをお伝えしたい。
文/写真:ベストカーweb編集部
【画像ギャラリー】ひと味違う日産のコンセプトカーがズラリ! 市販化に向けた期待も大!
■GT-R NISMOとはひと味違う!「スカイライン 400R スプリント コンセプト」
2019年9月にマイナーチェンジした「スカイライン」。その「スカイライン」に”R”を冠した400Rをよりレーシーに仕立てたコンセプトカーが登場した。
エクステリアは、400Rのパフォーマンス感をより強調するフロント/リヤバンパーとリヤスポイラーを装着。モータースポーツでも活躍するNISMOのノウハウを生かし、ドラッグの低減しつつダウンフォースを向上させている。
デザインを担当した日産グローバルデザイン本部アドバンスドデザイン部の森田充儀氏によれば、ボディはハードさばかりを主張しないように、ホワイトシルバーとマットブラックをベースに、フローセントグリーンのアクセントを配し、モード感を演出している、とのことだった。
実はこの配色は、東京オートサロン2019に出展された「ジューク パーソナライゼーション アドベンチャー コンセプト」と同じで、シリーズ物としてデザインされている。またボディのいたるところに、数字が配してあるが、こちらはジュークが2019年にちなんだ「19」という数字なのに対して、スカイライン400Rは2020年にちなんだ「20」という数字をつけている。
この数字だが、実は「20」の隅っこに「2」という数字もついていて、「20」の二乗で「400」となる隠れコンセプトを秘めている。
将来的には、部品単位で商品化されるかもしれないということで、その場合は今回マットブラックにしてある部分は、よりハイパフォーマンスカーらしさを引き立てるカーボンで製造したいとのことだった。
■復権へオーテックが磨く!「エルグランド オーテック コンセプト」
「オーテック(AUTECH)」は、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきたオーテックジャパン伝統のクラフトマンシップを継承しつつ、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングが特徴のブランドだ。
そのオーテックが出展したクルマのなかで、ひときわ目を引いたのが、フラッグシップモデルとして参考出品された「エルグランド オーテック コンセプト」だ。ベースモデルの「エルグランド」は、3代目となる現行型が2010年に登場。2020年で10年が経つこともあり、苦戦を強いられている。
オーテックブランド共通のグリルと、金属調塗装のロアプロテクターを装着した車両は、フラッグシップミニバンらしい存在感を感じさせる仕上がりとなっていた。
ブランドのアイコニックカラーである「湘南ブルー」はダーク目の専用のブルーを採用。深みがありながらも、ハイライトはきれいに浮かび上がるように調色されたブルーは、「セレナ オーテック」と比べ、さらに高級感と落ち着いた印象に感じさせる。
ホイールは、ホイールメーカーと共同開発した鍛造アルミホイールを装着。このクラスのオーナーが求めるポイントを押さえた開発が行われている。
将来の発売に向けて開発を進めているが、エクステリア以外のサスペンションなどの部品に関しては、商品化するかまだ検討中とのことだった。
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