2019年11月、フォルクスワーゲン ジャパン(VW)は、フォルクスワーゲンの SUVシリーズの中で最も小さなコンパクトSUV「T-Cross(ティークロス)」の日本導入、導入記念特別仕様の「T-Cross TSI 1st(ファースト)」と、さらなる装備の充実を図った「T-Cross TSI 1st Plus(ファーストプラス)」 の2モデルの受注開始を発表した。
キャッチコピーは「TさいSUV」。サイズは小さくても全てに余裕がある「T-Cross」の特徴を表すという。そのコピーに違わぬ使い勝手の良さが感じられた、発表会の様子からご紹介!
なお。希望小売価格は「T-Cross TSI 1st」が299万9000円、「T-Cross TSI 1st Plus」が335万9000円となっている。
■VWの最も小さなコンパクトSUV「T-Cross(ティークロス)」の注目ポイント
・MQB の採用で、コンパクトな SUV に広い室内空間と荷室スペースを実現。
・スクエアで力強いエクステリアと、広々として柔軟性を備えたインテリア。
・個性を出せる「デザインパッケージ」(オプション)の採用により、内外装の組み合わせ実に21バリエーション。
・上級モデルに匹敵する先進安全・快適装備を採用し、高い安全性と快適性を実現。
・俊敏な走りと優れた燃費性能を両立。
■ラインナップ&価格
・VW T-Cross TSI 1st…299万9000円
・VW T-Cross TSI 1st Plus…335万9000円
●【画像ギャラリー】 12月に行われた試乗の様子からVWの新鋭T-Crossの姿をチェック!!!
※本稿は2019年12月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年1月10日号
■新型プラットフォーム×スモールボディに秘められた可能性
新型ポロなどにも採用される「MQB」と呼ばれる最新プラットフォームを採用。全長4115mm、全幅1760mm、全高1580mmというサイズは、最近登場したダイハツ ロッキー&トヨタ ライズをひと回り大きくしたくらいのサイズ感(ロッキー・ライズのサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mm)。
全高はTクロスのほうが40mm低いこともあって、見た目にはむしろ小さく感じるほど。ホイールベースは2550mmとなる(ロッキー・ライズは2525mm)。
ちょっと室内を見てみると、インパネはホイールやドアミラーとカラーコーディネートしたアクセントカラーが配されてアソビゴコロ満載である。
■小さいけれど“使える”SUV
エンジンは直列3気筒999ccターボで最高出力116ps、最大トルク20.4kgm。7速DSGの組み合わせでWLTCモード燃費は16.9km/Lと、エコ度も高い。
小さいけれど室内スペースは余裕たっぷり! 後席に座ってみたけれど、膝前にコブシひとつ分の余裕があって窮屈さは感じない。
荷室はフロアボードを上下2段に差し替え可能だし、後席を14cm前方にスライドすれば奥行きにも余裕が生まれる。後席背もたれは6対4分割可倒式なので、積載物によって自在にアレンジが可能。
オプションの「デザインパッケージ」を選択すると、ボディカラーによってはオレンジのワンポイントカラーを選ぶことが可能。インテリアではインパネ周りやシート表皮などにオレンジの差し色が加えられる。
外装ではドアミラーやホイールにもオレンジの差し色が入り、アソビゴコロ満載で楽しい演出。後席は膝スペースにコブシひとつ分の余裕があり、充分実用的だ。
「T-Cross TSI 1st」と「T-Cross TSI 1st Plus」との違いは、タイヤサイズのほか、レーンキープアシストシステム、ハイビームアシストといった装備の有無となる。
■VW Tクロス 主要諸元
・全長:4115mm
・全幅:1760mm
・全高:1580mm
・ホイールベース:2550mm
・車両重量:1270kg
・エンジン:直列3気筒 DOHCターボ、999cc
・最高出力:116ps/5000-5500rpm
・最大トルク:20.4kgm/2000-3500rpm
・ランスミッション:7速DSG
・サスペンション:ストラット/トレーリングアーム
・タイヤサイズ:215/45R18
・WLTCモード燃費:16.9km/L
・JC08モード燃費:19.3km/L
・価格:335万9000円
※「TSI 1st」の価格は299万9000円
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