50代以上のおじさん世代にとって、2025年現在のクルマの装備のなかで、ありがた迷惑な装備はなにか? また昭和の装備のなかで復活してほしい装備はなんだろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
いらないと思う装備1:新型レクサスESにはデジタルアウターミラーは採用されず、もう消滅!?
本題にいく前に、50代以上のおじさんにとって、もはや手放せない装備を挙げてみたい。バックカメラ、パノラミックビューモニターをはじめ、停車中にブレーキを踏み続けなくてもブレーキを保持するオートブレーキホールド、高速道路で0~約100km/hという広い車速域で先行車に追従走行する全車速追従機能付きクルーズコントロール、さらに発進したり、信号が変わると音声で案内する機能だ。
そのなかで、イライラする、うざったい、普通に操作したほうが早いと言う声が多いのは音声認識機能やジャスチャー機能。音声やジェスチャーをすることでナビやオーディオの機能を使えるのだが物理スイッチでやったほうが断然早い、と思う。
Appleの「Siri」、Googleの「OK Google」、各社の音声認識機能も使ってみたが、個人差があるのかもしれないが1回で正確に聞き取ってくれることは少ない。昔と比べれば認識率は高くなっているのだがせっかちおじさんにはどうも……。あ、リモートパーキングも必要性は感じない……。
さて、本題。出た当時、あれだけ騒がれた装備の筆頭は、デジタルアウターミラーではないだろうか。しかし、2025年4月23日、上海モーターショーで世界初公開となったレクサスES。筆者はあることに気付いた。先代のレクサスESに採用されたデジタルアウターミラーの姿はなかったのである。
デジタルアウターミラーは2020年8月のマイナーチェンジでレクサスESにメーカーオプションとして設定された。2021年8月の一部改良(同年10月発売)では、カメラの性能を向上させて、LED特有の画像のちらつきを抑えるなどの改良を実施した。
他のトヨタ車に波及しなかったのは価格の高さがネックだったためか。3グレード構成のESにおいてデジタルアウターミラーが装着できるグレードは最上位の「Version L」と「F SPORT」。「Version L」はメーカーオプションで22万円、「F SPORT」はパノラミックビューモニターとの組み合わせが条件でその価格は28万7100円。アウディの「e-tron」や、ホンダ「ホンダe」に採用されたものの、パッタリ見かけなくなった。
いらないと思う装備2:流れるウインカー
いわゆる流れるウインカー、シーケンシャルウインカーはもういらない……という流れになっている。正式名称は「連鎖式点灯方向指示器」。通常のウインカーと同様に、点滅は毎分60回以上、120回以下となっているのでLEDの数が多いほど、早く流す必要がある。
現在、トヨタはランドクルーザー300やアルファード&ヴェルファイア、レクサスがLS、日産はアリア、ノートオーラ、エクストレイル、ホンダはオデッセイ、N-BOXカスタム(軽自動車初)、N-WGNカスタム、ヴェゼル(e:HEVモデルのみ)、ダイハツはロッキー、タントが採用しているが、シーケンシャルウインカーは減少傾向にある。
シーケンシャルウインカーにとって代わりそうなのが、ダブルファンクションウインカー。ダブルファンクションとは、デイライトとウインカーの機能を統合したもので、通常はデイライトとしてヘッドライトが透明または白く点灯し、ウインカーレバーを操作すると、操作した側のデイライトは消灯してヘッドライトが黄色に点滅する仕組みだ。ハリアーやヤリス、ヤリスクロス、アクアをはじめとした最近のトヨタ車に採用されている。
メーカー開発者にシーケンシャルウインカーは今後どうなるのか、聞いてみた。「デイライト&スモールがウインカーと切り替わるのが現在のトレンドです。それを踏まえるとシーケンシャルウインカーは今後増えていくことはないかもしれませんね。シーケンシャルウインカーは横に長くする必要があり、制御するユニットのコストがかかります。いまでは採用が始まった当時ほど新しさは感じませんし、メリットは少ないと思います」。


















コメント
コメントの使い方ダブルアクションもダサいと思う
流れるウインカーが本当に流れるのはアウディだけ!
アウディの特許だから!
アウディの気持ち良く流れるウインカーを見たら他社のウインカーはショボいですよ。
アウディのは無くならないで欲しいですね。
いらないもの:エコーチャンバーおじさん