ありがた迷惑な装備 50代以上のおじさんが感涙の復活してほしい昭和の装備 

いらないと思う装備3:ヨーク型ステアリング

レクサスRZのヨーク型ステアリング。航空機みたいでカッコいいが……
レクサスRZのヨーク型ステアリング。航空機みたいでカッコいいが……

 まるで航空機の操縦桿みたい、未来的でカッコいい! と聞こえはいいが、実際にヨーク型ハンドルを握るとどうなのか?

 テスラやトヨタbz4XやレクサスRZに採用されている、まるで飛行機の操縦桿を思わせるヨーク型ハンドル。ステアリングの左右を握るだけで回すので、丸いハンドルに比べると違和感はないのか?

 ヨーク型ステアリングが装着されたレクサスRZに乗ってみた。ロック・トゥ・ロックは約150度、つまり、ハンドルを持ち替えないといけないような交差点などでも、持ち替えずに操作できる。

 実に滑らかで60km/h以上の速度では、低速域で感じたクイックなステアリング特性が中高速域では可変し、スローになる。ただ、速度域が上がっても、ハンドリングの精微さは失われないので、トレースしたところに正確に走る。

 クランクコースでは、ステアリング操作はノーマルハンドルに比べて、ハンドルを切る量が圧倒的に少なく、逆に内輪差で後輪がパイロンをひっかけてしまわないか気になってしまったほど。スラロームを低速で走ったが、ここでも切り返し量は少なかった。

ステアリングを左に切ってロック・トゥ・ロックが約150度の状態ステアリングを左に切ってロック・トゥ・ロックが約150度の状態
ステアリングを左に切ってロック・トゥ・ロックが約150度の状態ステアリングを左に切ってロック・トゥ・ロックが約150度の状態

 バックで車庫入れをする時は、ハンドルを切る量が圧倒的に少ないのでラクだったが、最初に車庫入れをした時には、切るタイミングをつかむのが難しく、操舵の修正を数回行ってしまった。

 このヨーク型ハンドルは慣れれば大丈夫なのかもしれない。実際5分ほどで慣れたのでもっと長時間乗れば解消されるだろう。でも必要かといわれれば、必要ないかも……。

復活してほしい昭和の装備1:三角窓

三角窓は真夏でも全開にすると、走行中はクーラーいらずで快適に運転することができたが、地球温暖化が進む今となっては、三角窓からの風だけでは猛暑は乗り切れないかも(theimageengine@Adobe Stock)
三角窓は真夏でも全開にすると、走行中はクーラーいらずで快適に運転することができたが、地球温暖化が進む今となっては、三角窓からの風だけでは猛暑は乗り切れないかも(theimageengine@Adobe Stock)

 1960年~1970年代のクルマには三角窓が付いていた。昭和のクルマ好きおじさんはわかると思うが、当時のクルマはクーラーさえもついていなかったため、三角窓を開けて空気を室内に入れて暑さを凌いでいたのだ。

 三角窓はサイドウィンドウを開けるよりも走行風の流量調節が簡単で効率的に風が入ってくる。走ってさえいれば車内の空気の入れ替えも短時間に行える優れものだった。

 エアコンが標準装備となっている現代のクルマにとっては、当然三角窓を付ける必要はないが、爽快な風が室内に入ってくる感覚。エコの観点から復活してほしいと願うのである。

復活してほしい昭和の装備2:室内の傘入れ

アンブレラポケット (1986年3代目パルサー) 2代目パルサーから3代目まであった。アイデアは悪くなかったのだが、ドアのポスト部に挿すという使い勝手の悪さで自滅?
アンブレラポケット (1986年3代目パルサー) 2代目パルサーから3代目まであった。アイデアは悪くなかったのだが、ドアのポスト部に挿すという使い勝手の悪さで自滅?

 雨が降るといつも傘の置き場所に困ってしまう。たいていは後席足元に無造作に置いているが、なにかだらしない感じがするし、4人以上乗車するときには置き場所がない状態になる。

現行ワゴンRに装備されている軽自動車初のアンブレラホルダー(両後席ドア内側)
現行ワゴンRに装備されている軽自動車初のアンブレラホルダー(両後席ドア内側)

 傘入れ時代は現行車にもある。現行ワゴンRに採用されている軽初の傘置きホルダーがそれだ。リアドア両側に設置されており、しかも排水構造になっており、傘についた水は車外に排出されるという優れもの。そういえばポルテにもアンブレラホルダーがあった。

 でも、復活してほしいと思っているのはアンブレラポケットだ。3代目パルサー(1986年)はドア開口部のボディ側(ストライカー金具の上側)に穴が設けられ、専用の傘を収納できた。ちなみにロールスロイスはドア内(レイスはフロントフェンダー内)に専用の傘が収納されているが、さすがにこんな超高級車は買えないので……。

 でも現実的じゃないので、1981年式6代目スカイラインに設定されていた傘ドアポケットのように、ドア内張りの下のほうに傘を入れるか、ホルダーのようなものを作ってほしい。

傘ドアポケット (1981年6代目スカイライン)。これが各ドアに設置すればいいと思うのだが……
傘ドアポケット (1981年6代目スカイライン)。これが各ドアに設置すればいいと思うのだが……

次ページは : 復活してほしい装備3:スイング式エアコンルーバー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…