日本でなかなか定着しなかったSUV人気を定着させた重要なモデルと言っていいのがトヨタハリアーだ。日本ではもはやSUVはブームではなく定番となってきている。
現行ハリアーがデビューしたのは2013年11月だから2020年1月の時点で丸6年が経過、2020年5月に新型に切り替わることが濃厚と言われている。
しかしデビューまで半年を切っている段階にもかかわらず核心に迫る情報は出てきていない。そこで、販売会社と太いパイプを持つ遠藤徹氏が販売会社に入っている情報などをもとに新型ハリアーの最新情報を徹底的に調査した。
文:遠藤徹/写真:TOYOTA、MAZDA、MERCEDES-BENZ、BMW、DS、ALPHA ROMEO、平野学、奥隅圭之、西尾タクト、ベストカー編集部
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好調RAV4の陰で販売は半減
ハリアーは5月下旬にもフルモデルチェンジすることが濃厚になっている。2020年5月にトヨタ4系列店が全国レベルで「トヨタモビリティ店」に統合され、これにタイミングを合わせるのが得策との読みがあるようだ。
現行モデルは2019年4月に発売した新型RAV4が絶好調の売れ行きを見せており、こちらとのクラス分けが明確でなくダブる部分があるためか、最近はハリアーの販売実績が半減状態で推移している。
両モデルを全国規模で併売すれば、現行ハリアーの売れ行きがさらに激減するとの配慮もあり、世代交代する必要があるとの判断があるようだ。
RAV4との差別化が最大のテーマ
したがって次期型はサイズ&クオリティアップし上級シフトさせることでRAV4とのコンセプト分けを明確にするものと思われる。
コンセプトはRAV4がワイルド感を強調した4WD中心のオフロード派なのに対してハリアーはシティ感覚を盛り込んだ2WDメインのオンロード走行派といった仕立てで、従来コンセプトをさらに質感に磨きをかけたハイオーナーコンセプトで進化させる見込みである。
またRAV4は2列シート5人乗りに限定させているのに対して次期型ハリアーは3列シート7人乗りも新たに加えることでライバルのエクストレイル、CX-8、CR-Vと対抗させることにも配慮する可能性がある。
現行モデルよりも大型化
ボディサイズはハリアーの現行モデルが全長4725mm、全幅1835mm、全高1690mm、ホイールベース2660mmのミドルクラスSUVだ。
それに対してRAV4は全長4600×全幅1855×全高1690mm、ホイールベースは2690mmであり、ハリアーのほうが全長が125mm長いだけでほぼ同サイズとなっている。
ホイールベースはRAV4のほうが30mm長い。したがって次期型は全長を4800mm程度に延長し、ホイールベースも2750mmと格上のモデルに相応しサイズで仕立てるはずである。
当然ことながら新世代におけるトヨタのクルマづくりの考え方である「TNGA」を採用する。
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